うあー
なのです~
案内人アレクシア
「ようこそ、
女神ヴェリックに捧げた
平和の都市、ヴェリカへ。」
案内人アレクシア
「ヴェリカは
旅人を歓迎致しますわ。
こんにちは。
名も無き旅人さん!」
アスミン
「アスミンなのです!」
案内人アレクシア
「あら~
かわいらしいお名前ね。
ソーサラーと
お見受けしたのだけど…」
アスミン
「なのです!」
案内人アレクシア
「ソーサラーは
潤沢なるマナと
現世の語らいを結びし者。
火も凍る精神統一により
幾多の術式をもって
夢想を万象へと転ずる者。
しかしそれを自在に操るには
未来も見通さんばかりの
洞察力と判断力…
そして叡智が問われるという。」
案内人アレクシア
「それは、
見る者によっては
ささやかな奇跡にも等しく
映ると聞きますわ。」
アスミン
「うあー」
案内人アレクシア
「アスミンさんのような
かわいらしい方が
あらゆる術式を
自在に使いこなす様なんて…
私のような若輩者には
なかなか想像できませんわ。」
案内人アレクシア
「すごいですね!ふふっ」
アスミン
「ありがとなのです~」
案内人アレクシア
「そういえば、
そこの守銭奴と
何やら語り合っていたように
見えたのだけど…
何か
お困りごとでもあるのかしら?」
アスミン
「あうー」
アスミン
「アスミン、
おかねないのです!」
案内人アレクシア
「………あらー…」
アスミン
「アスミン、
ニュー・エレノンに
いきたいのです!
ペガサスじゃないと
むりっていわれたのです~」
案内人アレクシア
「という事は、
ペガサスが
運行停止された事も
お聞きになったのね…」
アスミン
「きいたのです~」
案内人アレクシア
「そうね~……
ここからだと、
十分なお金もないのに
ペガサス以外の交通手段で
向かうのは無理があるわ。
お金があれば…」
案内人アレクシア
「それでも、
日数はかなりかかりますわ。」
アスミン
「あうー」
案内人アレクシア
「最悪、
徒歩で向かうとしても
まず
陸路で繋がっていないし…」
アスミン
「うあー」
アスミン
「ニュー・エレノンは
むりなのです~?」
案内人アレクシア
「そうね。
無理ですわ。」
アスミン
「あうー」
(ささやき声で語りだす)
案内人アレクシア
「でも、
ここだけの話ですが…」
案内人アレクシア
「ペガサス運行停止した
本当の原因があるのよ。」
案内人アレクシア
「それを止められれば
もしかしたら
ペガサス運行再開…
という事になるかもしれないわ。」
アスミン
「うあー!
ペガサ」
案内人アレクシア
「しーっ!しーっ!
機密だから!しーっ!」
案内人アレクシア
「アルボレア最大の交易都市であり
最高の人口流入量を誇る都市の
この中央都市ヴェリカにおいて
この窓口を任されている私に
ある任務が課せられたのね。」
アスミン
「うあー」
案内人アレクシア
「それは、
いずれここを訪れるであろう…」
ザッ
ヴェリカ補給管理官マイウス
「よう!お嬢ちゃん!
金に困ってるようだな!
私は
ヴェリカ補給管理官マイウス!
ヴェリカは旅人を歓迎するぜ!」
アスミン
「なのです!」
ヴェリカ補給管理官マイウス
「良い稼ぎ話があるんだが…
まあ聞いてくれ!」
アスミン
「うあー」
案内人アレクシア
「えっ?
あっ、ちょ、ちょっ…」
ヴェリカ補給管理官マイウス
「いやはや……。
北でのアルゴン戦線から
物資の補給要請を受けてはいるが、
私が心配しているのは
周辺の地域だ。
実はこの辺りの
物資不足も深刻でな……。
ヴェリカ自体が物資不足に陥れば、
これは大変なことになるぞ。
………そこで、だ。」
案内人アレクシア
「ちょっと!
今わたしが話してたのに!」
ヴェリカ補給管理官マイウス
「ん?
案内人の役目なんか
ヴェリカの特徴と注意点を
さらっと説明して、
オ・ワ・リ……だろ?」
ヴェリカ補給管理官マイウス
「ンなの
私がついでにやってやるよw」
アスミン
「うあー」
ヴェリカ補給管理官マイウス
「それとも…」
ヴェリカ補給管理官マイウス
「この嬢ちゃんに
なんか用事でもあんのか?」
案内人アレクシア
「……いえ、ないです」
ヴェリカ補給管理官マイウス
「こちとら急を要してんだ!
『ガアルズトオク』ってやつは
また今度にしてくれや!
んナ!」
アスミン
「こまってるのです~?」
ヴェリカ補給管理官マイウス
「ああそうだ!
補給品があるんだが、
ペガサスが運行停止になったせいで
遥か西方のシャラ大陸からの物資を
ヴェリカへ輸送する事が
難しくなっちまった…」
案内人アレクシア
「他の輸送手段もあるはずよ?
国務で発生する費用なら
国が負担するのだし、
民間運送業社に依頼すればいいのに」
ヴェリカ補給管理官マイウス
「ああ……
そりゃ私もそう思ったさ。
当然のように
いつもの業者に依頼したんだが…」
ヴェリカ補給管理官マイウス
「他クライアントとの
契約金の競り合いがあり、
1.25倍、
1.5倍……
…2倍!と
身を切る競り合いだったぜ……」
ヴェリカ補給管理官マイウス
「こちら側が
3倍の契約金出す!
と意気込んで交渉したんだが、
まさにその時、
他クライアントが」
4倍だぁーーーーーっ!!!!
ヴェリカ補給管理官マイウス
「とか叫びだして
なんといつもの
4倍の報酬出すっつー
他のクライアントと
契約結んじまった!
っつー話だよ!
まいるぜ………」
案内人アレクシア
「よ、4倍…………」
ヴェリカ補給管理官マイウス
「まー、
こちらとしてもな
本当に外せない輸送経路だけは
10倍も
20倍も出して
引き続き契約したがね(キリッ)」
案内人アレクシア
「53万ですな人に
対抗しそうな勢いね」
ヴェリカ補給管理官マイウス
「そして驚くなかれ
この運送路臨時増資政策の
唯一無二な名称を
定める事とした」
ヴェリカ補給管理官マイウス
「私はこの増資策の名称を
ひとまず……」
界王拳増資策と
名づけたのだ!
ド ヤ ァ ッ
まんまやないけw
うあー
NEXT
⇒アスミンと早射ち連合なのです~
ぽちっとうあー