アスミン
「あうー
ポロンさんは
きょうりょくしてくれないのです~」
休息の神官・ハイニュー
「そっかぁ~
まぁ、しょうがないよ~
おいらも結構頑張ったけど
ケロンの事はもう諦めたよぉ~」
アスミン
「アスミン
ぜったいあきらめないのです!」
翌日
翌日…
翌日………
装備商人・アルリダ
「あの子も懲りないわ~…」
倉庫管理人・ポロン
「…………」
(正面から本気で、か…)
…………
~~~ その夜 ~~~
休息の神官・ハイニュー
「ふぅ~
今日の業務は終わりだぽぉ~」
倉庫管理人・ポロン
「やぁ。
ハイニュー。」
休息の神官・ハイニュー
「おぉ~
伝説の倉庫仕分け人と名高い
ヴァルキオン保護領稀代の
名倉庫管理人!
ポロン様じゃないかぁ~
どうしたんだぁい?」
倉庫管理人・ポロン
「………」
ぐはあっ!
休息の神官・ハイニュー
「な、何するんだっぽぉー!!」
倉庫管理人・ポロン
「おまえそれでも
あのお方の力を受け継いだ
継承者かよッ!!」
!!
休息の神官・ハイニュー
「そ、そんなの
おまえに関係ないだろぉ~っ!!
いきなりなん
ぐはあっ!!
倉庫管理人・ポロン
「……ハイニュー。
おまえの父上は
とても偉大なお方だった……」
休息の神官・ハイニュー
「それが
何の関係があるっていうんだ?
ポロンには関係ないだろ!」
倉庫管理人・ポロン
「ふざけるなッ!!
おいら知ってるんだぞ?
父上の亡き際…」
倉庫管理人・ポロン
「おまえに
残した言葉があるって事をなッ!」
!!!
倉庫管理人・ポロン
「おいらは
父上に人生を救われたッ!!
実の子でもない、
どこの子かもわからないおいらに
生きる意味と、
本当に大切な事を教えてくれた!
気づかせてくれたッ!!!!」
倉庫管理人・ポロン
「今日のおいらが在るのは、
すべて父上のおかげなんだッ!!
その恩に是が非でも報いようと……
せめて父上の
生あるうちにと思っていたのに……」
休息の神官・ハイニュー
「…………」
倉庫管理人・ポロン
「その
『父上からの言葉』
おまえ忘れちまったのかよ!?」
休息の神官・ハイニュー
「覚えてるさ!
一分一秒でも忘れた事なんてない!」
休息の神官・ハイニュー
「でも、
どうにもならないんだよ!
わかるだろ!?」
倉庫管理人・ポロン
「…………おいらには…
おいらには何の言葉もなかった…」
休息の神官・ハイニュー
「………?」
倉庫管理人・ポロン
「おいらは、
父上の一族の力なんて微塵もない!
血なんて繋がってないからな!
…だからとせめて
父上の『意志』
だけでも継ぎたかった……」
倉庫管理人・ポロン
「…でも結局
何も頂けないまま
亡くなられてしまった……
だがおまえはどうだ!?」
倉庫管理人・ポロン
「力も
色濃く受け継ぎ、
今わの際に
最も傍に居て、
直接
お言葉も頂けた…!!」
倉庫管理人・ポロン
「どうあれ、
それが
『父上の意志』であるなら
たとえおいらに
頂けなかった言葉でもッ!
……『意志』だとしてもッッ!!」
倉庫管理人・ポロン
「その『意志』を知った時、
おいらはそれを
どんな手を使ってでも
果たそうと
心に決めたんだよッ!!」
!!!!
倉庫管理人・ポロン
「だが
当の本人が
この体たらくか!」
倉庫管理人・ポロン
「……こぉんのッ…
バカ野郎ォーッ!!」
倉庫管理人・ポロン
「君がッ!!」
倉庫管理人・ポロン
「目を覚ますまでッ!!」
倉庫管理人・ポロン
「殴るのを
やめないッ!!!」
休息の神官・ハイニュー
「いい加減に……」
休息の神官・ハイニュー
「いい加減に
するっぽーーー!!」
NEXT
⇒アスミンと拳で語るのです~
[Elincafe]投票
ほんとうにありがとなのです~
第二代ポポリア領主になれたのです!