案内人アレクシア
「あなたみたいな
低俗な守銭奴が
どうして移動管理人なんて
職に就けたのか謎だらけね!」
案内人アレクシア
「どうせ
ヤる事ヤって
おエライさんに
気に入られた!!
ってトコでしょ!?」
移動管理人アデーラ
「その言葉
そっくりそのまま
お返しするわ!」
案内人アレクシア
「最悪の気分ですわ!」
フンッ
あうー
ヴェリカ補給管理官マイウス
「まーたこのパターンかよ
いつ話が進むんだ………」
おいてけぼりのうあー
移動管理人アデーラ
「だーかーら、
アンタ欲求不満なの!?
アノ日かってくらい
イチイチ突っかかって
こないでくれる!?」
移動管理人アデーラ
「話が進まないわ!」
案内人アレクシア
「うっさいわね!
全部アンタのせいなのよ!」
案内人アレクシア
「全部!
アンタの!!」
アスミン
「なのです~?」
ヴェリカ補給管理官マイウス
「まーーーとにかくだ!」
ヴェリカ補給管理官マイウス
「案内人。
ちょいと口が過ぎやしないか?」
案内人アレクシア
(えっ?
このおっさん戦えたの?)
案内人アレクシア
(盲点だったわ…
このおっさんから
落とすべきだったわッ!!)
おっさんと
守銭奴と
うあー。
案内人アレクシア
(フッ………
この3人を同時に相手にするのは
さすがの私も不利すぎるわね…。
何よりうあーの力は未知数…
四天王の中で
最弱か最強かもわからないわ…
ここはひとまず私の負け。
ふふっ。まあいいわ。)
案内人アレクシア
(アデーラ……
いつか必ず
この社会から葬ってやる…!)
ヴェリカ補給管理官マイウス
「とにかく、
輸送事情がまさにカオスってやつで
ヴェリカ輸送対策本部が緊急発足、
更なる対策を講じているところだ。」
案内人アレクシア
「想像以上に
大変な事になってるのね…」
ヴェリカ補給管理官マイウス
「ああ、
今回のペガサス運行停止は
想定以上の混乱を
招いた結果となっている。」
移動管理人アデーラ
「その混乱は輸送関連に限らず
アルボレア全体の
あらゆる情勢に波及している…
ときたものよ。」
移動管理人アデーラ
「ったく……!!
ペガサス運行停止だなんて、
一体、
上の人間は何考えてんだか…!」
アスミン
「あうー」
ヴェリカ補給管理官マイウス
「そうだな……
私としても苦肉の策で」
ヴェリカ補給管理官マイウス
「界王拳増資策を
発案実行したからな!(キリッ)」
ド ヤ ァ ッ
冒険者C
ブハッw
アスミン
「うあー」
おっ!
いい稼ぎ話があるんだが!
プフゥーーーッw
このオレに
近寄るなァーッ!
ズサササササ………
冒険者Cはにげだした.......
アスミン
「あうー」
ヴェリカ補給管理官マイウス
「!?」
ヴェリカ補給管理官マイウス
「そんな怖い顔してたか…?」
移動管理人アデーラ
(いや違うでしょ…)
案内人アレクシア
(そりゃ笑うわ……)
移動管理人アデーラ
「えーっと、
そうそう、それでね」
移動管理人アデーラ
「私には
よくわからないんだけど、
界王拳増資策っていう名称の
元ネタってのがあるらしくて、
それって
元々限界を引き上げる
期間限定の何かの名称のようでね」
アスミン
「うあー
すごいあー」
移動管理人アデーラ
「でも、
限界を引き上げたまま
いつまでも保てるなんていう
ゆとり仕様じゃなくて
その限界を越えた状態で
酷使し続ければするほど、
たとえその状態を
解除したとしても、
その限界超過の反動で、
根本的な部分での
崩壊が進んでしまう…」
移動管理人アデーラ
「そんな
諸刃の剣のような行為。
臨時策としては優秀だけど、
長期的にはよろしくないわ。
当然、
こんな危険な状態を
いつまでも続けていくわけには
いかないって事で
そこから波及する問題を
少しでも解決して
被害を軽減させよう、という
そんな方針になったわけ。」
案内人アレクシア
「……具体策は?」
ヴェリカ補給管理官マイウス
「民間輸送業者の中にも、
4倍では契約できない会社もある。
いわゆる弱小会社ってやつだな。
大陸間や領間は無論、
都市間、市街間での輸送手段を
持ち得ない民間輸送業者…」
ヴェリカ補給管理官マイウス
「つまり、
徒歩、または騎馬のような…
個人が、簡素な輸送手段で
ブツを運送する者たちの事だ。」
ヴェリカ補給管理官マイウス
「これらの個人業者は
所為、便利屋と混同されるが
事態をより
正確に把握しなければならない
我々行政からは、
明確に区分されている。」
ヴェリカ補給管理官マイウス
「デイリー輸送業者とキリッ」
ド ヤ ァ ッ
冒険者D
ブハッww
移動管理人アデーラ
(駄目だこいつ……)
案内人アレクシア
(早くなんとかしないと……)
アスミン
「うあー」
案内人アレクシア
「なるほど…
設備を大きく構えてはいなくて、
個人の輸送だけを生業とするもの…
毎日の日課のように
輸送行為を行うから…
って事かしら?」
移動管理人アデーラ
「少し違うわね。
デイリーと銘打っているのは、
行政側から一日いくつまで、
どの者に運送業務を任せたか?を
把握する為の行政措置だからよ。」
移動管理人アデーラ
「以前、このヴェリカにて
個人の輸送業務を
管理していなかった時が
あったのだけど
個人がいくらでも
仕事こなせるって事で
ガチ勢が街中を騎馬で飛び交って
接触事故などが爆発的に増えてね。
負傷者はもちろん、
死人も出たわ。
仕事を確保する為に、
恐喝や暴力事件も頻発したわ。」
移動管理人アデーラ
「だから、
ヴェリカは登録と申請により
一日何件までって決められた中で
誰もが一定の稼ぎを
得られるようにした。
個人輸送による稼ぎの上限額は
必然的に定められたようなもので、
個人単位では、
以前ほどの稼ぎは
得られなくなってしまったけれど…」
移動管理人アデーラ
「そのおかげで
ガチ勢による暴走事故もなく、
恐喝も暴力も意味を成さなくなり、
以上の輸送業務は
デイリーとして制定される事となった」
移動管理人アデーラ
「かくして、
都訓は果たされる事となったわ」
移動管理人アデーラ
「交易都市であるヴェリカでは
すべての者は平等に
生まれ落ちた時から
誰もが大金と
幸福を得る資格があり
ヴェリカに居る者すべてに
働く機会と稼ぐ機会を与える… 」
移動管理人アデーラ
「当然、
貴方は知っているかと思うけど
ヴェリカには
そうした都訓がある。
国の方針といってもいいこれは、
このヴェリカそのものといっても
過言ではないくらいに相応しく、
私はこれが
とっても大好きよ。」
案内人アレクシア
「そういう事があったのね……」
移動管理人アデーラ
「何?
案内人って看板背負ってるくせに
貴方そんな事も知らないわけ?」
案内人アレクシア
「経済は専門外だもの…
しょうがないじゃない!」
移動管理人アデーラ
「MB5は知ってたのに」
案内人アレクシア
「まだ言う?」
移動管理人アデーラ
「何度でも」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ヴェリカ補給管理官マイウス
「えーい!やめんか!!
二人とも!!!」
!
!
ヴェリカ補給管理官マイウス
「今は一刻を争う事態だ!
今こうして駄弁貪っている間にも
一人、また一人と
職を失っているかもしれんのだぞ!」
ヴェリカ補給管理官マイウス
「我々がこうしている間にも
デイリー制定前のヴェリカのように
ガチ勢による暴走行為で
大切な家族を失う危険に
晒され続ける事になるのだ!
それをわかっているのか!?」
案内人アレクシア
(あれ…なんか…)
移動管理人アデーラ
(…カッコイイかも)
ヴェリカ補給管理官マイウス
「まったく…」
ヴェリカ補給管理官マイウス
「話が進まんだろう!(キリッ)」
ド ヤ ァ ッ
移動管理人アデーラ
案内人アレクシア
冒険者E
ブフーーーーーーwwww
いっぱいうあー
NEXT
⇒アスミンとヒューマンなのです~
ぽちっとしてくれたおかげで
1位にうあー
みなさんありがとなのです!