メリーナ
「何もかも
あなたが描いた
筋書きだったわけね……」
?甲高い声
「なかなか理解が早い。
多くの『モノ』たちが
ヒーローになれずに
消えていきました。」
?甲高い声
「死すべき運命を背負った
ちっぽけな存在が
必死に生きていく姿は
私さえも
感動させるものがありました。」
?甲高い声
「私はこの感動を与えてくれた
君たちにお礼がしたい!
どんな望みでも
叶えてあげましょう。」
アスミン
「うあー
やったのです~」
メリーナ
「………………」
メリーナ
「………
私たちが産まれ落ちた」
メリーナ
「『意味』を……」
メリーナ
「『確信』したわ……」
メリーナ
「おおよそ
そんなところだろうと……
薄々と勘付いていたけどね…」
メリーナ
「最初は、
ほんのちっぽけな陰りだった。」
メリーナ
「道端に
誰にも歓迎されるわけでもなく
ふと伸びた雑草に……
出来たほんのちっぽけな
陰りに等しかった。」
?甲高い声
「………………」
メリーナ
「でも」
メリーナ
「世界の真実 を
少しづつ少しづつ …」
メリーナ
「知っていくうちに …」
メリーナ
「…………… 」
メリーナ
「ん……? 」
メリーナ
「あれ……? 」
メリーナ
「もしかしたら……? 」
メリーナ
「でも突拍子もなさすぎるわ ……」
メリーナ
「まさかね ……」
メリーナ
「でも …………」
メリーナ
「そうか ………」
メリーナ
「そういう事なのね ………」
メリーナ
「ってね 」
メリーナ
「最初は
ほんのちっぽけな陰りだった。
でもそれが
どんどん肥大していった。」
メリーナ
「人間は、
目に見えるものを
自分に都合よく捉える。
もしかしたら、
私はそう都合よく
捉えているだけなのでは?と
何度も自分に
問いを投げかけたわ。
でも……」
メリーナ
「知れば知るほど、
『確信』を
重ねれば重ねるほど……」
メリーナ
「疑心暗鬼などとは程遠く…
『確信』の果てにある疑惑ですら」
メリーナ
「すべてが『真実』に過ぎなかった」
?甲高い声
「……………………」
メリーナ
「相変わらず、
私の聡明さに惚れ惚れするわ…」
メリーナ
「ふふ」
メリーナ
「あの時空座標地図」
メリーナ
「私ですら、
あんな座標位置に
それぞれの世界があるとは
想定できなかった。
何度も
時空座標地図を描こうと思ったけど
どうしても不確定すぎて
さすがに断念したわ……」
メリーナ
「様々な検証結果から分析して
書き記すには
あの時空座標地図は
余りにも正確すぎるのよ。」
メリーナ
「まるで、最初から
『解答』を
知っているかのような……」
?甲高い声
「……………………」
メリーナ
「そう。
世界を創り出した
存在が描いた
時空座標地図であれば…」
メリーナ
「すべてに納得いく。」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
メリーナ
「あなたは、
あのアルボレアを」
メリーナ
「いえ、
闇の世界である供物の森」
メリーナ
「竜神の住まう女神の庭園」
メリーナ
「そして禁断の聖域…」
メリーナ
「それだけではないわね。
私が今まで旅してきた
異界ですら…」
メリーナ
「……そういう事なのね」
メリーナ
「最上の支配者級……」
メリーナ
「森羅万象
生けとし生ける者
その命ですらも……」
メリーナ
「あなたが創り出した……」
『モノ』
メリーナ
「あなたが
世界の創造主にして
真の造物主」
『神』!!!
アスミン
「うあー」
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よろしくなのです!
第四代領主戦なのです~