給仕
「ロミナ様、ミーシャ様、
おはようございます!」
ミーシャ・シルバーレイン
「おはよー!」
ロミナ・シルバーレイン
「おはよう。
今日も頑張ってね」
給仕
「あ、
ありがたきお言葉!
明日は
大長老のご子息、
ベリアム様との
結婚記念日ですね!
良い記念日となるよう
心からお祈り申し上げます!」
ロミナ・シルバーレイン
「ありがとう」
?雑貨店店主
「ありがとうございましたー」
ロミナ・シルバーレイン
「あらミーシャ、
さっき買ったの
とっても似合ってるわよー?」
ミーシャ・シルバーレイン
「うんー!」
アルレマンシア警備兵E
「外界では未だに
争いが絶えないらしいが
アルレマンシアは今日も
何事も無く過ぎていくな」
アルレマンシア警備兵F
「ディバインエルフ様の
おかげよ!」
アルレマンシア警備兵F
「ああっ……素敵………
あのような方ともし
結婚なんてできたら………」
アルレマンシア警備兵E
「おい!恐れ多いぞ!」
アルレマンシア警備兵F
「ああっ!?つい!!」
ロミナ・シルバーレイン
「………………」
ミーシャ・シルバーレイン
(でばいねりゅふ?)
ミーシャ・シルバーレイン
「ねえママー」
ロミナ・シルバーレイン
「ん、なぁに?」
ミーシャ・シルバーレイン
「でばいねりゅふってなぁに?」
ロミナ・シルバーレイン
「えっ!?」
ミーシャ・シルバーレイン
「すっごいのー?」
ロミナ・シルバーレイン
「………………」
ミーシャ・シルバーレイン
「?」
ロミナ・シルバーレイン
「えっと、ね………」
ロミナ・シルバーレイン
「このアルレマンシアには、
世界の混沌をおさえて
その光の力と秩序で
平和な世界になるように
旅をして頑張ってる
ディバインエルフ、
っていうのが居るの………」
ミーシャ・シルバーレイン
「そうなんだー!
すごいね!!」
ロミナ・シルバーレイン
「そうよー?
とってもすっごい強くて
とっても優しくて………」
ロミナ・シルバーレイン
「その人は私の……
ママの
とーっても大切な人なの。」
ミーシャ・シルバーレイン
「だいすきなのー?」
ロミナ・シルバーレイン
「えっ……………」
ミーシャ・シルバーレイン
「?」
ロミナ・シルバーレイン
「もうっ………
…………………」
ミーシャ・シルバーレイン
「だいきらいなのー?」
ロミナ・シルバーレイン
「…………ううん……」
ロミナ・シルバーレイン
「とーっても、大好きよ…」
ロミナ・シルバーレイン
「………今でも、とっても。」
ミーシャ・シルバーレイン
「そうなんだ!」
ミーシャ・シルバーレイン
「それならでばいねりゅふと
けっこんすればよかったのにー!」
ロミナ・シルバーレイン
「っ!?」
ミーシャ・シルバーレイン
「?」
ロミナ・シルバーレイン
「…あ、ちょっと
片付けてくるね………
ここで遊んでなさい……」
ミーシャ・シルバーレイン
「うんー」
ミーシャ・シルバーレイン
(?)
ミーシャ・シルバーレイン
「あ、ママー!」
ロミナ・シルバーレイン
「ごめんねミーシャ。
続きしよっか!」
ミーシャ・シルバーレイン
「うんー」
ミーシャ・シルバーレイン
(まっかになってる……
……ないてたのかな……)
ロミナ・シルバーレイン
「はい、これですぐ治るわよー」
ミーシャ・シルバーレイン
「やったー!
いっぱいあそべりゅねー!」
ロミナ・シルバーレイン
「治るけど、
ケガしないように気をつけなさい!」
ミーシャ・シルバーレイン
「きをつけりゅー!」
?優しい声
「おやおや、ケガなら
この傷薬はいかがでしょう?
お安くしておきますよ」
ロミナ・シルバーレイン
「あ、すみません……
たった今買ったばかりで」
ロミナ・シルバーレイン
「あ」
ロミナ・シルバーレイン
「エルシーク!?
あなたこの数年どこに……」
エルシーク・ホワイトリバー
「ディバインエルフとしての
責務で忙しくてね。
アルン大陸をまわってきたよ」
ミーシャ・シルバーレイン
(でばいねりゅふ?)
ミーシャ・シルバーレイン
「おじちゃんだれー?」
エルシーク・ホワイトリバー
「おじっ…」
ロミナ・シルバーレイン
「おじちゃんだって……!
あのエルシークも
もうおじさんかあー……」
エルシーク・ホワイトリバー
「ちょっと冗談きついよ……
数年ぶりに会えたってのに……」
ミーシャ・シルバーレイン
(えるしーく?)
ミーシャ・シルバーレイン
「ママのこえだー」
ダンッ
ロミナ・シルバーレイン
「ふざけないで!!
知ってたら
大長老の息子となんて
結婚しなかったのに!!」
?高貴なる声
「…………ロミナ…」
ミーシャ・シルバーレイン
(ママ…………?)
ロミナ・シルバーレイン
「あんな、
好きでもない
人の子を……!!」
ミーシャ・シルバーレイン
「え………?」
ガチャ………
ロミナ・シルバーレイン
「さあッ!!!」
?高貴なる声
「……ロミナの娘?
いつからそこに………」
ミーシャ・シルバーレイン
「………………」
ロミナ・シルバーレイン
「………ミー……シャ?」
ダダッ
ロミナ・シルバーレイン
「ミーシャ!!
あっ待ちなさいっ!!
…なんということ……!!」
ロミナ・シルバーレイン
「ミーシャ!」
ロミナ・シルバーレイン
「ミーシャ!
待ちなさい!!」
ガッ
ロミナ・シルバーレイン
「ミーシャ!!!」
ミーシャ・シルバーレイン
「………ママはわたしのこと
ほんとうはほしくなかったの?」
ロミナ・シルバーレイン
「嗚呼っ!!
なんということでしょう……
こんな小さな子にまで
こんな醜い感情を
継がせて
しまっただなんて…!!」
ミーシャ・シルバーレイン
「わたしなんていらないんだ……」
ギュッ
ロミナ・シルバーレイン
「……ミーシャ?
よく聞いてね?」
ロミナ・シルバーレイン
「ミーシャは私の大切な、
たった一人の娘。
一番大切な宝物。
世界中で一番大切で、
他じゃ代えられない
たった一人の大切な娘なの。」
ロミナ・シルバーレイン
「ミーシャが居るから、楽しい。
つらいこともあるけれど、
それでも頑張れるの。
ミーシャが居るから……
………ママは………」
ロミナ・シルバーレイン
「ミーシャが好き。大好き。
だから、これからもずっと、
ママのそばにいてね……?
ママの前から
居なくなったりしないでね……?」
ギュゥッ
ミーシャ・シルバーレイン
「……ママー…………」
エルシーク・ホワイトリバー
「いやーまいった
ミーシャちゃんは
走るの速いなあ……」
ミーシャ・シルバーレイン
「うんー!」
エルシーク・ホワイトリバー
「ははは、よーし
今度は本気でいくぞー」
ミーシャ・シルバーレイン
「いくぞー!」
エルシーク・ホワイトリバー
「今日は本を読もっか」
ミーシャ・シルバーレイン
「うんー!」
エルシーク・ホワイトリバー
「むかしむかし、あるところに
おじいちゃんとおばあさんが……」
ロミナ・シルバーレイン
「今日も遊んでもらって
本当にありがとね……
責務で忙しいでしょうに……」
エルシーク・ホワイトリバー
「はは、責務っていっても
アルレマンシアは平和で
やる事ないから大丈夫さ
見聞にまわる旅ってのも
あれはあれで半分趣味だし」
ロミナ・シルバーレイン
「あーっもう!
世界の秩序と平穏を守る
ディバインエルフともあろう者が
そんな事
言うもんじゃないの!」
ロミナ・シルバーレイン
「大体、
エルシークは昔から
マイペースというか
のんびりやというか……」
エルシーク・ホワイトリバー
「はは………
……ロミナ、ごめん…」
ロミナ・シルバーレイン
「…そのぼけーっとした顔
なおしてやるわー
こうしてやるー」
エルシーク・ホワイトリバー
「ロミナちょっと
やめって……
やめてってー!!」
ミーシャ・シルバーレイン
「こうしてやるー」
エルシーク・ホワイトリバー
「ほらミーシャちゃんも
マネしちゃうからー!!」
ミーシャ・シルバーレイン
「あてくし、おっきくなったら
おにーちゃんとけっこんするー!」
ロミナ・シルバーレイン
「なにいっちゃってるの!?」
エルシーク・ホワイトリバー
「ははは。
ありがとうミーシャ。
それじゃ、
ちゃんとおっきくならないとね?」
ミーシャ・シルバーレイン
「あてくし
おっきくなりゅー!」
ロミナ・シルバーレイン
「エルシーク………」
エルシーク・ホワイトリバー
「ロミナ。
これだけは言っておきたい。」
ロミナ・シルバーレイン
「えっ………何?」
エルシーク・ホワイトリバー
「外界はとても危険なところだ。
アルレマンシアに居るうちは
どれだけ恵まれているか
気づきにくいかもしれない。
ダメな部分ばかり
目に付くかもしれない。」
エルシーク・ホワイトリバー
「でもね。
完全なる秩序によって
統制されたこの聖都は
他のどの都市や領よりも
安全で優雅な場所だよ。
おかしな人も居るけど、
外界には冗談じゃ済まない程
おかしな人が居る。
そう、例えば………」
エルシーク・ホワイトリバー
「命のやりとりをしにくる人、とか」
ロミナ・シルバーレイン
「…………そう……」
ロミナ・シルバーレイン
「でもそれってエルシークも
危険だって事でしょ!?」
エルシーク・ホワイトリバー
「ははは。
命のやりとりの方が、
都合がいいかもね?」
ロミナ・シルバーレイン
「…………へ?」
エルシーク・ホワイトリバー
「僕って、心読み云々よりも
むしろ戦闘型の方らしくて。
過去に存在した
ディバインエルフの中でも
結構珍しいタイプみたいだよ」
エルシーク・ホワイトリバー
「だから大丈夫さ」
ロミナ・シルバーレイン
「そうなんだ。
なんか意外………」
ロミナ・シルバーレイン
「弱そうなのに」
エルシーク・ホワイトリバー
「よく言われる………」
エルシーク・ホワイトリバー
「……それじゃ、またいつか。」
ロミナ・シルバーレイン
「また、ね………
絶対にまた会おうね……」
エルシーク・ホワイトリバー
「もちろん。
ディバインエルフに嘘はないよ」
ミーシャ・シルバーレイン
「ママはだいじょうぶだよ!
あてくしがいるからー!!」
ロミナ・シルバーレイン
「………ミーシャ……っ…」
ナタリー・デッキ
「よ!
ミーシャちゃんにロミナー!!」
ミーシャ・シルバーレイン
「あー!
どうぐのひとだー」
ロミナ・シルバーレイン
「何か、
ハムの人みたいね……」
ナタリー・デッキ
「いいねー!
どうぐのひと!
それでいいヨー!!」
ロミナ・シルバーレイン
「あら、随分と嬉しそうねー?
もしかして、
とっても綺麗なアーティファクト
手に入った……とか?」
ナタリー・デッキ
「アハ!わかっちゃうー?
ねえ!わかっちゃうー!?」
ロミナ・シルバーレイン
「それはねー……
わかりやすいというかー……」
ナタリー・デッキ
「アハハ!だよねー
それでさー、
これカタログなんだけど……」
ナタリー・デッキ
「ロミナに1つ
プレゼントしようと思ってさー
…ミーシャちゃんにも!」
ロミナ・シルバーレイン
「ええっ?
気持ちはとても嬉しいのだけど……
でも、お高いんでしょう?」
ナタリー・デッキ
「いやー、ここに居ると
アーティファクト集め以外に
金の使いどころないからさ!
いつもお世話になってるし、
注文したのが届いた!
っていうのだけで
かなり満足しちゃったり
するんだよねーえへへ
だから気にする事ないよ!
なんでもいいから言って?」
ロミナ・シルバーレイン
「あら……そう?
うーん………
それなら
頂こうかしらー!
ね?ミーシャ?」
ミーシャ・シルバーレイン
「あてくしもほしー!」
ナタリー・デッキ
「いいよいいよー!
いろんなのあるから
ゆっくり選んでねー!
このカタログあげるね!」
?市民E
「あの方…
悪魔と随分と親しげに……」
ナタリー・デッキ
「………あ……………」
ナタリー・デッキ
「あ、ごめん!
もういくね!!
ちゃんと決めといてね!!」
ロミナ・シルバーレイン
「ありがとう。
あの……、
……どうか
気になさらないでね?
私たちにとっては
あなたは大切な友達なんだから…」
ナタリー・デッキ
「ロミナ……ありがとう!
ミーシャちゃんもばいばい!」
ミーシャ・シルバーレイン
「うんーばいばーい」
ロミナ・シルバーレイン
「これ全部
アーティファクトだって!
すっごいきれい………
何か
効果も書いてあるわね……
えっとー………」
ロミナ・シルバーレイン
「字がきれいになるコイン
肩こりが治る靴
湯切りでドバらない指輪
時間を戻す砂時計
腰まげても痛まない胸あて
空を飛べる靴
浪費が減る帽子
両想いになれる本、
素早くなれる腕輪
よく眠れる杖
髪にツヤが出る手袋、って……」
ロミナ・シルバーレイン
「…なんか凄いわねえ………
これ全部、
神様の力があるんだってー
ね、ミーシャ
何にする?
ママは、
ミーシャが決めた後にするね」
ミーシャ・シルバーレイン
「うんー」
ミーシャ・シルバーレイン
(りょうおもいになれるんだー…)
ミーシャ・シルバーレイン
「………………」
ロミナ・シルバーレイン
「……あれー?
両想いになれる本が
そーんなに気になるのかなー?」
ミーシャ・シルバーレイン
「ちがうもーん」
ロミナ・シルバーレイン
「いいのよー?
ミーシャだって
女の子なんだからー」
ミーシャ・シルバーレイン
(これはママなの!)
ミーシャ・シルバーレイン
「あてくし
すなどけいがいい!」
ロミナ・シルバーレイン
「あら……
我が娘ながら渋いわねえ…
本当に、いいの?」
ミーシャ・シルバーレイン
「うん!」
ミーシャ・シルバーレイン
(これでママをたすけるんだー)
ロミナ・シルバーレイン
「じゃ、ミーシャは
"時の砂時計"ね。
じゃあ、ママはー………」
ロミナ・シルバーレイン
「"ジェイムデー秘本"を……」
コトッ
コトッ
コトッ
ミーシャ・シルバーレイン
「うーんうーん」
ロミナ・シルバーレイン
「………ミーシャ。
明日から
アルレマンシアじゃない所で
住む事になったから………」
ミーシャ・シルバーレイン
「?」
ロミナ・シルバーレイン
「大事なもの、
ちゃんと集めて箱に入れてね?」
ミーシャ・シルバーレイン
「うん、わかったー!」
コトッ
コトッ
コトッ
ミーシャ・シルバーレイン
「もどれーもどれー……」
コトッ
ミーシャ・シルバーレイン
「うーん………
………えい!」
コトッ コトッ コトッ コトッ
ヴァルキオン連合報酬担当官ロミナ
「あら、
砂時計で遊んでるの?」
ミーシャ・シルバーレイン
(あっ!?)
バッ
ミーシャ・シルバーレイン
「あそんでなんかないもん!!」
ヴァルキオン連合報酬担当官ロミナ
「あらー……
ママはちゃーんと、
見ちゃったんだけどなー?」
ミーシャ・シルバーレイン
「ママにはかんけいないもーん」
ヴァルキオン連合報酬担当官ロミナ
「…………そう……」
ヴァルキオン連合報酬担当官ロミナ
「明日はヴェリカ創設記念日よ。
みんなの力で、
楽しくて
綺麗な集会所にしましょうね?」
アスカ・エリーン
「このわたしにまかせておきなさい!」
ミーシャ・シルバーレイン
「あてくしもがんばるー!」
イアフ
「ぽっぽー!」
ミーシャ・シルバーレイン
「なにかきこえる………」
イアフ
「ロミナはずーっと
ずっと一緒にいてくれたんだっぽー!
いたくてもへっちゃらだっぽー!
おいらのおかあさんだっぽー!
とってもだいすきだっぽー!」
イアフ
「ミーシャよりも
おいらのほうがいいんだっぽー!
おいらの
おかあさんになってもらうっぽ!」
イアフ
「ミーシャなんか
いらないっぽー!」
アスカ・エリーン
「わたしのおかあさんになるのー!」
イアフ
「おいらだっぽー!」
ミーシャ・シルバーレイン
(………………)
ミーシャ・シルバーレイン
(ママはわたしがいちばんだもん!!)
ヴァルキオン連合報酬担当官ロミナ
「もうすぐだからねー」
アスカ・エリーン
ミーシャ・シルバーレイン
「うんー!」
ヴァルキオン連合報酬担当官ロミナ
「エルヴンワッフルあげるから
仲良く二人で待ってなさいな?」
ミーシャ・シルバーレイン
アスカ・エリーン
「やったー!」
サクッ
ヴァルキオン連合報酬担当官ロミナ
「うん、やっぱこれだわー」
ヴァルキオン連合報酬担当官ロミナ
「しっかし、
ユンユンして電波受信してそうね…
悪趣味にも程があるわ…」
ヴァルキオン連合報酬担当官ロミナ
「いたずらに不安にさせて
一体何がしたいんだか………」
ヴァルキオン連合報酬担当官ロミナ
「ってこらこら、ミーシャ!
もうすぐで終わるから……」
トントン
ヴァルキオン連合報酬担当官ロミナ
「あら、お客様かしら。」
ヴァルキオン連合報酬担当官ロミナ
「あ、恐れ入りますが、
営業時間はもう」
?アーマン
「ちょいと急用でな
頼みたい事がある」
ヴァルキオン連合報酬担当官ロミナ
「そうですか………
……そうね、少々お待ちください。」
ヴァルキオン連合報酬担当官ロミナ
「ミーシャ?
エルシーク呼んできて」
ミーシャ・シルバーレイン
「わかったー!」
ミーシャ・シルバーレイン
「おにーちゃん!
おきゃくさんだよー」
集会所事務員エルシーク
「あー……
営業時間終わってるのになあ…」
アスカ・エリーン
「ロミナがいるんだから
まかせとけばいいの!!」
集会所事務員エルシーク
「ま、そうしよっか」
集会所事務員エルシーク
「お客さんはロミナに任せるよー」
ミーシャ・シルバーレイン
「うん、わかったー!」
アスカ・エリーン
「ねえ!」
集会所事務員エルシーク
「……ん?なんだい?」
アスカ・エリーン
「わたしも
おにいちゃんってよんでいー?」
ミーシャ・シルバーレイン
(ええっ!?!?)
集会所事務員エルシーク
「ははは。
ああ、いいよ。」
アスカ・エリーン
「やったー!!
おにーちゃん!!」
集会所事務員エルシーク
「よしよし」
ミーシャ・シルバーレイン
(おにいちゃんは………)
ミーシャ・シルバーレイン
(おにいちゃんは
わたしのものなんだからーっ!!)
ミーシャ・シルバーレイン
(アスカも
わたしのこと………)
ミーシャ・シルバーレイン
(………………)
ミーシャ・シルバーレイン
「!?」
ミーシャ・シルバーレイン
「……やめてなにするの…」
キャアアアアアアアアッ
ミーシャ・シルバーレイン
(!?)
集会所事務員エルシーク
「なんだ!?」
ダッ
ミーシャ・シルバーレイン
(ま、ま………)
集会所事務員エルシーク
「ロミナ!!!」
ミーシャ・シルバーレイン
(ママー……!!
ママー!!
ママー!!!!!)
集会所事務員エルシーク
「ああ……なんてことだ……
ロミナ……!ううっ!!
こんなひどい………」
集会所事務員エルシーク
「待て!!貴様ァ!!!」
ミーシャ・シルバーレイン
(やだぁ………!
ママァー!!!)
滅殺天衝!!
貫け聖なる光よ!!!
ディバインブラストォーッ!!
キュゥゥウゥゥイィィーンッッ
ズドガガガガガガガッガッ
ドゴンッザシャアッッッ
ミーシャ・シルバーレイン
(ママぁ………
あかいのいっぱいなの……
とじなきゃ……
とじなきゃ……………)
グニュゥッ…………
アスカ・エリーン
「!?」
ヴァルキオン連合報酬担当官ロミナ
「………ハァッ………ゥッ…」
ミーシャ・シルバーレイン
「ママー……!
ママーー………!!」
集会所事務員エルシーク
「くそっ………
ロミナ……ロミナー!!」
アスカ・エリーン
「ミーシャ!!
なんで
まもらなかったの!?
ロミナのこどもでしょ!?
アンタのせいなんだから!」
ミーシャ・シルバーレイン
(わたしのせいなの!?
こどもじゃないの!?)
アスカ・エリーン
「おかあさんのこと
まもれないなんて
アンタなんか
ロミナのこどもじゃない!」
ミーシャ・シルバーレイン
(ちがうもん!
ほんとうのこどもだもん!)
ヴァルキオン連合報酬担当官ロミナ
「ハァ…………ハァ………
………ァ…………ァ………」
ミーシャ・シルバーレイン
「ママぁ………
わたしのせいなの?
ねえわたしのせいなのー!?
ママのこどもじゃないのー!?」
ミーシャ・シルバーレイン
「たすけて……
エルシークおにいちゃん……
たすけてー………」
ミーシャ・シルバーレイン
(エルシークおにいちゃん
たすけて………
おねがい……………)
集会所事務員エルシーク
「ミーシャ……
ロミナ……!
くそっ………!
僕はなんと
無力なんだ!!」
バサッ
ミーシャ・シルバーレイン
(あっ………ママの本…!?)
ヴァルキオン連合報酬担当官ロミナ
「ミー……シャ…………」
ギュッ
グワアァァアッッ
ミーシャ・シルバーレイン
(ひっ!?)
ヴァルキオン連合報酬担当官ロミナ
(………聞こえる?)
ミーシャ・シルバーレイン
(!?)
ミーシャ・シルバーレイン
(ママー!?)
ヴァルキオン連合報酬担当官ロミナ
(ミーシャ………)
ミーシャ・シルバーレイン
(ママー!!)
ヴァルキオン連合報酬担当官ロミナ
(ママはずっと………)
ヴァルキオン連合報酬担当官ロミナ
(ずっと、
ミーシャの事が気がかりで……
ママのこと、
ほんとは嫌いなんじゃないかって…)
ミーシャ・シルバーレイン
(ママー!!
ママとずっと
いっしょにいたい!!!
ママといっしょにいくー!!)
ヴァルキオン連合報酬担当官ロミナ
(それはだめ!!
ママの分まで生きるの……!)
ミーシャ・シルバーレイン
(ママー!!!)
ヴァルキオン連合報酬担当官ロミナ
(ミーシャが生まれた時
例えようがないくらい
本当に嬉しかった………
世界中が
ばら色になったみたいで…)
ヴァルキオン連合報酬担当官ロミナ
(ミーシャが
まだ歩けないくらいの頃
アルレマンシアの
いろんなところ一緒に
散歩して歩いたの………)
ヴァルキオン連合報酬担当官ロミナ
(その時、
昔よくエルシークと見てた
世界中の景色が載ってる
写真集を見せたとき、
ミーシャすっごく喜んでたのよ?)
ヴァルキオン連合報酬担当官ロミナ
(そうして見せて
ママは本探してたら
ミーシャったら
くしゃくしゃにしちゃって…
本のおじさんに
怒られちゃったわ…………
ふふふ………)
ミーシャ・シルバーレイン
(ママー…………)
ヴァルキオン連合報酬担当官ロミナ
(ずっとあとになってね
なんで
あんな事したのか聞いたら
ミーシャったら、
本の中に
入ろうとしてたって……
さすがママの子ね……
ママも入ろうとした事あるの…)
ミーシャ・シルバーレイン
(ママ…………)
ヴァルキオン連合報酬担当官ロミナ
(ママと
同じものが好きなんだもの……
ミーシャは
ママの本当の子供よ…?)
ミーシャ・シルバーレイン
(ママー………!)
ヴァルキオン連合報酬担当官ロミナ
(神様………どうか……
……どうか、
私と同じ失敗を
…この子にだけは………)
ミーシャ・シルバーレイン
(ママァー……………)
ヴァルキオン連合報酬担当官ロミナ
(…ごめんね……
こんなママで……
…ありがとね………
……ミー………シャ………)
ママあぁああぁーーーッ!!
ミーシャ・シルバーレイン
「!!」
アスカ・エリーン
「ロミナ………おきて
……ねぇ……おきてよー…」
ミーシャ・シルバーレイン
「ママー……ぁ……
……マ、マァー……ァー」
ロミナ・シルバーレイン
「これ全部
アーティファクトだって!
すっごいきれい………
何か
効果も書いてあるわね……
えっとー………」
ロミナ・シルバーレイン
「字がきれいになるコイン
肩こりが治る靴
湯切りでドバらない指輪
時間を戻す砂時計………」
ロミナ・シルバーレイン
「…なんか凄いわねえ………
これ全部、
神様の力があるんだってー………」
ミーシャ・シルバーレイン
(そうだ!すなどけい!!)
ミーシャ・シルバーレイン
(ママをたすけるんだ!!)
コトッ………
!
ミーシャ・シルバーレイン
(やった!?)
ヴァルキオン連合報酬担当官ロミナ
「あら、
砂時計で遊んでるの?」
ミーシャ・シルバーレイン
(あっ!?)
バッ
ミーシャ・シルバーレイン
「あそんでなんかないもん!!」
ヴァルキオン連合報酬担当官ロミナ
「あらー……
ママはちゃーんと、
見ちゃったんだけどなー?」
ミーシャ・シルバーレイン
(やったー!
ママー!!!)
ミーシャ・シルバーレイン
(あてくしがママをたすけたの!)
ミーシャ・シルバーレイン
(ママー!!)
スカッ
!
スカッ
ミーシャ・シルバーレイン
(ママー!!)
スカッ
ミーシャ・シルバーレイン
(ママー!!!)
スカッ
ミーシャ・シルバーレイン
(ままああぁぁぁぁっ!!!)
ヴァルキオン連合報酬担当官ロミナ
「明日はヴェリカ創設記念日よ。
みんなの力で、
楽しくて
綺麗な集会所にしましょうね?」
ミーシャ・シルバーレイン
(ママ!ねえママー!!)
アスカ・エリーン
「このわたしにまかせておきなさい!」
ミーシャ・シルバーレイン
「あてくしもがんばるー!」
イアフ
「ぽっぽー!」
ミーシャ・シルバーレイン
(こっちだよ!
こっちにいるよー!!)
ミーシャ・シルバーレイン
( やめて!やめてよ!!
いやだああああああ!!)
ヴァルキオン連合報酬担当官ロミナ
「ミー……シャ…………」
ミーシャ・シルバーレイン
(ママぁ………
ママぁ……!!
ママぁ!!)
アスカ・エリーン
「ロミナ………おきて
……ねぇ……おきてよー…」
ミーシャ・シルバーレイン
「ママー……ぁ……
……マ、マァー……ァー」
ヴァルキオン連合報酬担当官ロミナ
「明日はヴェリカ創設記念日よ。
みんなの力で、
楽しくて
綺麗な集会所にしましょうね?」
ミーシャ・シルバーレイン
(ママぁ!!
ころされちゃうよ!!
ママぁ!!!)
アスカ・エリーン
「このわたしにまかせておきなさい!」
ミーシャ・シルバーレイン
「あてくしもがんばるー!」
イアフ
「ぽっぽー!」
ミーシャ・シルバーレイン
(やめてよおおお!!
ママにげて!
エルシークおにいちゃん!
たすけて!たすけてえ!!
たすけてえっ!!!
たすけてよおっ!!!
ねえっ!!
おねがいたすけてえ!!)
ヴァルキオン連合報酬担当官ロミナ
「ミー……シャ…………」
ミーシャ・シルバーレイン
(ママぁ…………
……にげてよぉ………)
アスカ・エリーン
「ロミナ………おきて
……ねぇ……おきてよー…」
ミーシャ・シルバーレイン
「ママー……ぁ……
……マ、マァー……ァー」
ミーシャ・シルバーレイン
(てがあかいの…………
ふいてもとれないのぉ………!)
ヴァルキオン連合報酬担当官ロミナ
「明日はヴェリカ創設記念日よ。
みんなの力で、
楽しくて
綺麗な集会所にしましょうね?」
ミーシャ・シルバーレイン
(ママぁ!!
ころされちゃうよ!!
ママぁ!!!)
アスカ・エリーン
「このわたしにまかせておきなさい!」
ミーシャ・シルバーレイン
「あてくしもがんばるー!」
イアフ
「ぽっぽー!」
ミーシャ・シルバーレイン
(いやだああああっ!!!
ママぁ!!
おにいちゃんのとこきて!
エルシークおにいちゃん
たすけてえっ!!
たすけてえっ!!!)
ヴァルキオン連合報酬担当官ロミナ
「ミー……シャ…………」
ミーシャ・シルバーレイン
(ママぁ……………
エルシークおにいちゃん……
おさえてもてがはいっちゃうの……
とじてもしまらないの………
てがあかいの………
あかいのいっぱいなの……
あかいのとまらないの………)
ヴァルキオン連合報酬担当官ロミナ
「明日はヴェリカ創設記念日よ。
みんなの力で、
楽しくて
綺麗な集会所にしましょうね?」
ミーシャ・シルバーレイン
(ママぁ………
きらいだからきこえないの?
きこえてるんでしょ?
ママー………)
アスカ・エリーン
「このわたしにまかせておきなさい!」
ミーシャ・シルバーレイン
「あてくしもがんばるー!」
イアフ
「ぽっぽー!」
ミーシャ・シルバーレイン
(ママ……………
エルシークおにいちゃん…)
ミーシャ・シルバーレイン
(なんかいめ………)
ミーシャ・シルバーレイン
(わすれちゃった………)
ミーシャ・シルバーレイン
(ママ…………)
ミーシャ・シルバーレイン
(あてくしがママをたすけるの…)
ミーシャ・シルバーレイン
(ママのこどもだから………)
ミーシャ・シルバーレイン
(……そうだ!
なにかに
かけばいいんだ……)
スッ……
ミーシャ・シルバーレイン
(………かけない…
ペンもてないよ………)
ミーシャ・シルバーレイン
(こぼしちゃえ!)
スカッ
ミーシャ・シルバーレイン
(だめだあ…………)
ミーシャ・シルバーレイン
(わたしなんか
ママのこどもじゃないんだ……)
ミーシャ・シルバーレイン
(ママぁ…………)
ミーシャ・シルバーレイン
(そっちじゃないよ………)
ミーシャ・シルバーレイン
(こっちだよ?)
ミーシャ・シルバーレイン
(こっちにわらってよ………)
ミーシャ・シルバーレイン
(ママぁ…………)
ミーシャ・シルバーレイン
(わたしのこときらい?)
ミーシャ・シルバーレイン
(わたしはママのこと
だいすきだよ………?)
ミーシャ・シルバーレイン
(ママがきらいでも)
ミーシャ・シルバーレイン
(ママのことだいすきだよ……?)
スカッ
ミーシャ・シルバーレイン
(もうすこし………)
もうすこしでママが……
ママー
ここにいるよ………?
ねぇ……
クルッ
ミーシャ・シルバーレイン
(ママ!?)
ヴァルキオン連合報酬担当官ロミナ
「トランプ大好きねえー
アスカ?」
アスカ・エリーン
「大好きー!」
ミーシャ・シルバーレイン
(あ……………)
ヴァルキオン連合報酬担当官ロミナ
「うふふっ
来てくれて本当に助かるわー
元気でかわいいしー
ほんとのお姉さんみたいね?」
アスカ・エリーン
「えへへー」
ミーシャ・シルバーレイン
(ママー……………)
アスカ・エリーン
「えっとね!
わたし
ロミナのこどもになるの!」
ミーシャ・シルバーレイン
(わたしいらないこなの ………?)
ヴァルキオン連合報酬担当官ロミナ
「あらあら………
でもアスカちゃんみたいな
元気でかわいい子なら、
いいかもしれないわねー?」
アスカ・エリーン
「やったー!!」
ミーシャ・シルバーレイン
(ママー………)
あとすこしでママが…………
ママが…………
ママー……………
NEXT
⇒最後のシ者
ぽちっとしてくれたおかげで
1位にうあー
みなさんありがとなのです!