探査団団長・リアン
「では、頼んだぞ。」
研究員・ジェナ
「任せて。」
うあー
探査団団長・リアン
「…予想通りだったようだ。
私が
あの場に居合わせたら
足でまといになっていた。
私をかばいながらでは
あの場は
乗り切れなかっただろう…」
アスミン
「あうー」
探査団団長・リアン
「アスミン……
あくまでも私はここから
情報面でのナビゲートと
闇の瘴気を軽減する防御円を
展開する事しか出来ない。
可能であれば
私も現地へ共に赴き
剣を振るいたいところなのだが……」
探査団団長・リアン
「闇の瘴気に対する
対抗手段である
防御円だが、
私の能力ではせいぜい
単体対象が関の山だ。
私は闇の瘴気に対する
耐性があるわけではない。
闇の瘴気にやられ、
ジェナと共に向かった者らと
同様の結末を迎えていただろう。」
探査団団長・リアン
「………
これでわかったと思うが
……闇の瘴気が
もし
このヴァルキオン保護領を
覆いつくしたなら
一体どういう事態になるか…」
探査団団長・リアン
「ここ
ヴァルキオン保護領のみならず
このアルボレア全土に…
闇の瘴気が
この星全域にまで覆いつくした時…
一体
どういう事になるか…」
探査団団長・リアン
「想像しただけでも
実におぞましい……」
アスミン
「あうー」
探査団団長・リアン
「アスミン。」
アスミン
「なのです~?」
探査団団長・リアン
「今回の事件…
どうも臭うと思っていたが…」
アスミン
「あうー!
アスミンちゃんと
おふろはいってるのです!」
探査団団長・リアン
「その臭いぢゃない」
うあー
探査団団長・リアン
「……『陣形』など、
果たして魔物風情が
容易く扱えるものだろうか?」
探査団団長・リアン
「………もし、だ。」
探査団団長・リアン
「もし、
この闇の瘴気の件に
何らかの黒幕が……
それも、
戦術に長けた者が
絡んでいたとしたら……」
探査団団長・リアン
「あれほどまでの
厳重な警備だ。
突破された事は
既に伝わっていると
考えるべきだな。」
探査団団長・リアン
「時が経てば経つ程
事態は困窮を極めるだろう。
…このまま
一気に突破するぞ!」
なのです!
いくのです~
うあー
うあー
探査団団長・リアン
「よし!
この濃度なら
さほど支障もないという事か!」
なのです~
うあー
うあー
探査団団長・リアン
「もうすぐだ。」
探査団団長・リアン
「この先に……」
探査団団長・リアン
「闇の瘴気の……」
探査団団長・リアン
「発生源が……」
探査団団長・リアン
「……存在するッ!!」
アスミン
「うあー」
!!
探査団団長・リアン
「闇の瘴気が!
これは先ほどの濃度を
超えるものだ!
気をつけてくれ!」
アスミン
「なのです!」
アスミン
「あうー
たおすのです~」
探査団団長・リアン
「待て!」
アスミン
「なのです~?」
探査団団長・リアン
「……そうか。
転送装置の
仕様についてだが、
おそらくは
召喚数に限界が
あると思われる。
先ほどの
サモンブリッジ における
転送装置の仕様だが、
召喚するタイミングは
何匹か倒された後に限っていた。」
探査団団長・リアン
「つまり、
その召喚装置を
用いた召喚には
限界数があるのだろう。
何らかの制御を
行っているのだろうな。」
探査団団長・リアン
「アスミン!
先ほどの地形は
突破には向かない
最悪の地形だったが
ここならば回り道が可能だ!
消耗を抑え、
極力魔物を倒さずに
その転送装置に向かってくれ!
そして
その意思伝達端末を近づけてくれ!
召喚装置を
暫定的ではあるが
停止する事は出来るはずだ!」
アスミン
「わかりましたなのです~」
うあー
あうー
あぶないのです~
アスミン
「あうー
ちからがでないのです~」
探査団団長・リアン
「何とか突破してくれ!
光の加護を与えん!」
うあー!
いくのです!
うあー
なのです~
たっちうあー
探査団団長・リアン
「機能停止!」
アスミン
「うあー」
探査団団長・リアン
「よし!
闇の瘴気は
遥かに薄くなったようだ!
これなら
元通りに戦えるはずだ!」
うあー
アスミンいくのです!
エターナル!
フォース!
ブリザーーーード!!
相手は死ぬ
探査団団長・リアン
「よくやった!」
うあー
アスミン
「なのです~」
探査団団長・リアン
「封印されているか………。
当然だな。
………しかし。」
アスミン
「うあー」
ブロン・ドーブ・セシオン
アバカム!
探査団団長・リアン
「封印解除だ。
……やはりな。
古代神の
封印機構の応用らしい。」
アスミン
「うあー」
探査団団長・リアン
「アスミン。
ここから先は
より戦闘が激化する事だろう。
心して進んで欲しい。
いつどこから
襲われるかわからない。
先ほどのような
トラップがあるとも限らん。」
探査団団長・リアン
「もしくは更に凶悪なものか…」
アスミン
「あうー」
探査団団長・リアン
「それでは、
転送機構を起動するぞ。」
なのです!
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⇒アスミンと取り戻すのです~
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