?たおやかなる声
「今日よりあなたは
 この聖都の長老となるべく
 聖霊司祭としての力を
 高める修練に励むのです。

 …………良いですね?」



?幼き声
「はい、母様みたいな
 すごい聖霊司祭になる!」



?穏やかなる声
「おまえは聖霊司祭としての能力を
 このアルレマンシアの誰よりも
 強く継いでいるのだ。

 アルレマンシアの行く末は
 おまえにかかっているようなもの。
 こんな娘を持って私は鼻が高い!


 ……だが無理せず頑張るんだぞ」



?人なつっこい声
「はい、父様みたいに
 聖都の為になる人になりたい!」



?大人びた声
「一緒に頑張ろうね!」



?人なつっこい声
「うん!姉様!」









?たおやかなる声
「何ですって!?

 ……速やかに増援を聖都へ!!

 エルフらにも要請してみます!」





?穏やかなる声
「………安心なさい。

 ……ほんの少しだけ
 騒がしくなるだけなのだから。


 ……だからおとなしくここに居なさい。

 間違っても出てくる事ないように。




 ……………いいね?」



?人なつっこい声
「でも………

 聖都とみんなの為に
 聖霊司祭になったんだよ!?」



?たおやかなる声
「……ならば、
 我らハイエルフの未来の為に…

 その為にここに居るのです!

 ……大丈夫。
 必ずまた会えますから。ふふっ」







?たおやかなる声
「………あなた」





?たおやかなる声
「…………愛していますわ。」






?穏やかなる声
「私もだよ。
   ………シリュカ……」






?人なつっこい声
「母様!!
 私も一緒に守るよ!!」
 


?大人びた声
「だめ!ここでじっとして!!

 大丈夫だから!
 母様と父様が守ってくれるから!」










母様ー!!













?凍りつくような声
「今日からおまえは
 アルレマンシアにおける
 長老会の長老として
 その生涯を捧げる事となる。

 おまえはもはや聖都が
 未来永劫平穏無事であるが為の
 使徒であり手駒でしかない。

 おまえはこの私同様 
 ただそれだけの存在だ。

 その身と心に叩き込まれた事
 いついかなる時も忘れるな。



 個人の幸せなどすべて捨てろ。





 ………………いいな?」










?無感情な声
「はい、姉様」














C-507













長老ニミュエ・ローヘン
「…………ハッ!!」




長老ニミュエ・ローヘン
(またあの時の夢………

  …………クッ……)






コンコン






長老テルミン・ラフェレイト
ニミュエ。いるか?」



長老ニミュエ・ローヘン
「はい、ここに」




B-663








長老テルミン・ラフェレイト
ニミュエ。

 アーティファクトの精錬に
 必要な触媒が何だったか
 どうしても思いだせん。

 俺が調べたいところだが
 この場を離れられんのだ。

 ……魔法アカデミーで
 調べてきてくれないか

 情報はここにメモしてある」



長老ニミュエ・ローヘン
「承知しましたわ」








長老ニミュエ・ローヘン
(触媒の成分…………)







C-863












長老ニミュエ・ローヘン
(………アーティファクト、ね…

 あんなガラクタ………
 あんなモノのどこがいいのか
 さっぱりわからないわ………) 



C-864












長老ニミュエ・ローヘン
(………これは確かここの…)



B-706









長老ニミュエ・ローヘン
「あら、あなたは………」



ロミナ・グレングリーン
「はい?」









ロミナ・グレングリーン
「あ」










C-333














長老ニミュエ・ローヘン
「ふふっ。
 調べ物に訪れましたら
 お見かけしたので…
 

 ……あら、
   それは春風草?



ロミナ・グレングリーン
「そうですそうです!
 
 すっごい綺麗で………
 一番好きな花なんです」




B-703









長老ニミュエ・ローヘン
「ふふっ、本当に綺麗ですし
 その見た目だけでなく
 香りまでも美しく
 本当に素敵な花ですのよ」



ロミナ・グレングリーン
「えっ!?
 もしかして実際に見た事が?」




B-702








長老ニミュエ・ローヘン
「私の父が採ってきたものを
 母が花瓶で飾っていましたの。

 その香りはさながら
 暖かな風の薙ぐ肌の触りのよう。

 春風草の名は
 紛うことなき御名と思えましたわ」



ロミナ・グレングリーン
「ますます興味湧いちゃう!

 これって
 どんな所に咲いているんですか?」




B-703









長老ニミュエ・ローヘン
「これは春風の丘という地ですが、
 道を知らぬ者が目指したところで
 決して達する事のない
 エルフ秘伝の地に
 人知れず咲いておりますわ。」



ロミナ・グレングリーン
「やっぱり、
 すごい花なんですね……」




B-701a









長老ニミュエ・ローヘン
「そうです。

 ですから間違っても
 探しにいこうなどと思わぬように」



ロミナ・グレングリーン
「ここから出るのは怖いので
 頼まれてもそんな気起きません……
 はははー…………」




C-865







長老ニミュエ・ローヘン
「それで良いのですよ。

 この聖都こそ
 このアルボレアで
 最も安全で優雅な都市。

 あなた方ハイエルフは未来永劫
 この地で暮らしゆけば良いのです。

 我ら長老会の意義は
 そこにこそあるのですし……

 その為、
 日夜管理に勤しんでおりますから。」



ロミナ・グレングリーン
「はい、
 ありがとうございます。


 ……ニミュエ様は本当に
 我らハイエルフ女子の憧れです!








長老ニミュエ・ローヘン
「誉めても何も出ませんよ?
 ロミナ。ふふっ」













?頼りなさそうな声 
「あ、あの………

 ニミュエ様、
 いらっしゃいますか……」



長老ニミュエ・ローヘン
「はい、ここに。

 ……あら、ベリアム様ですね。
 大長老のご子息のような方が
 私などにどのような
 ご用向きでしょう?」




C-869









大長老の息子ベリアム
「あの話、
 考えて頂けましたでしょうか……

 私は昔から
 ニミュエ様のことが
 気になって気になって仕方ないのです。

 ニミュエ様と共にこの生涯を歩めたら
 どんなに素晴らしい事か………」



C-870









大長老の息子ベリアム
「どうしても………

 頭から離れないのです。

 何度も何度も振られても
 どうしても諦められません!」



長老ニミュエ・ローヘン
ベリアム様………




C-871







長老ニミュエ・ローヘン
「しかし申し訳ありません……

 ベリアム様のお気持ち、
 お受けする事はできません……

 何度も何度もお断りするのも
 実に忍びなく正直つらいのです。

 ご理解くださいませんか………」



大長老の息子ベリアム
「そ、うです、か……」




C-872










長老ニミュエ・ローヘン
「………………」



大長老の息子ベリアム
「……そこまで
 頑なに拒み続けるには
 それだけの相手が
 既にその御心に……?

 聞けば、
 私以外の男にも
 求愛され続けてはいるものの
 同様に拒み続けているという
 話ではありませんか………」




C-873








長老ニミュエ・ローヘン
「………私はただ、
 この聖都を管理する立場として…

 ……長老として。

 その責務を全うする為に
 この身と心を捧げると
 誓っただけなのですよ。」



C-874










長老ニミュエ・ローヘン
「この聖都が秩序と規律に満ちるなら
 この聖都で生まれ育ってゆく
 ハイエルフたちは
 未来永劫幸福に満ち
 穏やかな平和の中で
 恋をし、伴侶を見つけ
 子を宿し、家庭を築く。

 それらすべてが
 この聖都の幸福の礎となり
 たとえこのニミュエが
 その天寿を全うする時が来ようと
 秩序と規律と平穏な日常を守る為と
 未来を担う者も現れましょう。」

 

C-872







 


長老ニミュエ・ローヘン
「長老ニミュエというハイエルフは、
 その為に存在しているのです。

 私一人の幸せなど、
 このアルレマンシアの平和の礎を
 築き上げてくださった
 祖先らの苦難や意志に比ぶれば
 ほんのささいなことですわ。

        ………ふふっ」



大長老の息子ベリアム
ニミュエ様………




C-868













長老ニミュエ・ローヘン
「……そういうことですから」



大長老の息子ベリアム
「………では
 いつか長老としての
 責務を終えた暁には
 このベリアムに
 振り向いて頂けると!?」




C-875







長老ニミュエ・ローヘン
「いいえ」



大長老の息子ベリアム
「即答…………」




C-876









長老ニミュエ・ローヘン
(………しつこい男ですわね…)



大長老の息子ベリアム
「……はい、
 ご迷惑をおかけしました……」






大長老の息子ベリアム
「……しかし
 私はニミュエ様さえよろしければ
 いつでも良いですから………

 もし、私などの拙い気持ちを
 お受けする時が万が一にでも
 訪れるようなことがありましたら

 その時は
 ニミュエ様のほうから
 このベリアムへ声をおかけください」












長老ニミュエ・ローヘン
春風草…………



C-879








長老ニミュエ・ローヘン
ディバインエルフ様……








長老ニミュエ・ローヘン
(……………ハッ!

 私、なぜ
 ディバインエルフ様を……








B-801












長老ニミュエ・ローヘン
(……私、まさか
 ディバインエルフ様のことを………)











長老ニミュエ・ローヘン
(………………)





ガチャッ





C-984













ビクゥッ





長老ニミュエ・ローヘン
(し、心臓が止まるかと………)




C-877









エルシーク・ホワイトリバー
ニミュエ様、
 いらっしゃいますか?」




C-878








長老ニミュエ・ローヘン
「あら、ご機嫌麗しゅう。
 ディバインエルフ様。


エルシーク・ホワイトリバー
「あ、ニミュエ様。

 ひとつお伺いしたい事が
 あるのですが……」



長老ニミュエ・ローヘン
「えっ?

 ディバインエルフ様
 私などに質問されるなんて……

 珍しいですわね。ふふっ」



C-877









長老ニミュエ・ローヘン
「……あっ、なんでしょう?」



エルシーク・ホワイトリバー
「…エルフに伝わるという

 一年中、
 美しく花が咲き誇る地
 あると聞いたのですが……… 










C-887













長老ニミュエ・ローヘン
ディバインエルフ様………





私などの為に?

 そんなこと…………







まさか








………でも……
私には長老としての責務や
祖先らや母様、父様の
多大なる犠牲を払いながら
築き上げくださった
この聖都の平穏の礎をよりよく
改め維持していく使命が…………





………………







期待、
していいのよね………?








B-840













ディバインエルフ様…………














長老ニミュエ・ローヘン
ディバインエルフ様……

 大丈夫かしら……

 あれから何日も経って………)









長老ニミュエ・ローヘン
(あの地は
 我らハイエルフにとって
 罪と呪縛に満たされし地……… 

 もし私の示す通りではない道で
 進んでしまったら………)









長老ニミュエ・ローヘン
(もし、
 ディバインエルフ様の身
 何かあったら………

 ああっ………!

 なぜ送り出してしまったの!?
 この私のこんなはしたない期待に
 ディバインエルフ様
 想いを乗せてしまって………)



B-858













長老ニミュエ・ローヘン
ディバインエルフ様………











長老ニミュエ・ローヘン
春風草の写真、
 確かここに………)



B-703









長老ニミュエ・ローヘン
「あら」



ロミナ・グレングリーン
「あっ!ニミュエ様!




C-900





長老ニミュエ・ローヘン
「ここを訪れますと
 必ず見かけるような気がしますわ」



ロミナ・グレングリーン
「はい……
 いつも居るようなかんじです……」




B-704







長老ニミュエ・ローヘン
「いつもそうして
 外界の風景を
 眺めてらっしゃるの?」



ロミナ・グレングリーン
「はい!好きなんです。

 見てるとすごく
 わくわくしてくるというか………」




B-701a









長老ニミュエ・ローヘン
「ふふっ
 ロミナは昔から
 元気なところがありましたものね。



    ……………あら」



B-701








長老ニミュエ・ローヘン
春風草の写真………

 本当に綺麗ですわ。」



ロミナ・グレングリーン
「…………はい」




C-908







長老ニミュエ・ローヘン
「………あの…

 よろしければ、
 今度お見せしましょうか?」



ロミナ・グレングリーン
えっ!?



長老ニミュエ・ローヘン
えっ?





C-902






ロミナ・グレングリーン
「………………」








ロミナ・グレングリーン
「………………はい。」














エルシーク・ホワイトリバー
ありがとう!

 ニミュエ様
 教えて頂いた通りの道を行ったら
 なんとか辿り着けたよ!」



C-478










エルシーク・ホワイトリバー
「ほら!春風草!!



長老ニミュエ・ローヘン
「………まぁ!!

 本当にお疲れ様でした……



C-880









長老ニミュエ・ローヘン
「………その……

 私、なんと言っていいか……



エルシーク・ホワイトリバー
「これからロミナに渡してくる!

 本当にありがとう!



C-886







ダッ




長老ニミュエ・ローヘン
えっ!?





C-887













…………………………







ロミナ・グレングリーン
「そうですそうです!
 
 すっごい綺麗で………
 一番好きな花なんです」



エルシーク・ホワイトリバー
「…エルフに伝わるという

 一年中、
 美しく花が咲き誇る地
 あると聞いたのですが………」










長老ニミュエ・ローヘン
(………春風草……)








長老ニミュエ・ローヘン
(まさかあの娘………)













C-885








長老ニミュエ・ローヘン
ディバインエルフ様。
 おはようございます

 今日はとても良い天気ですわ」



エルシーク・ホワイトリバー
ニミュエ様おはよう

 ほんと、いい天気だね」




C-881









長老ニミュエ・ローヘン
「こんな日は聖霊たちも
 快活となりますわ。ふふっ」



エルシーク・ホワイトリバー
「はは、
 ニミュエ様も嬉しそうだね」




C-877









長老ニミュエ・ローヘン
「はい、とっても」



エルシーク・ホワイトリバー
「天気もいいから
 気持ちよく巡回できそう

 行ってくるよ」




C-886







長老ニミュエ・ローヘン
「はい、
 行ってらっしゃいませ

   お気をつけて」






ザッ






C-983













長老ニミュエ・ローヘン
(………………)






ザッ











エルシーク・ホワイトリバー
ロミナ!
 ちょっと待ってよー!

 どうしたの~? 




C-896













ロミナ・グレングリーン
しらなーい




C-897













エルシーク・ホワイトリバー
「なんだっていうんだ……」



C-985












エルシーク・ホワイトリバー
「………………」




C-895













長老ニミュエ・ローヘン
(………………)








長老ニミュエ・ローヘン
(あんな平娘などに
 エルシーク様は渡さないわ……)











C-886







長老ニミュエ・ローヘン
「あら、ディバインエルフ様

 元気がないようですわ……

 どうされましたか?」



エルシーク・ホワイトリバー
「……うん、ちょっと、ね」




C-885








長老ニミュエ・ローヘン
「……私、ニミュエ・ローヘンは
 ディバインエルフ様の為なら
 この身を捧ぐ覚悟もございます。

 ……そう落ち込まれていますと
 私としましても……

 心配で心配で
 平静な心でいられませんわ……」



エルシーク・ホワイトリバー
「あ、ごめん………


 はぁ…………
 いつもニミュエ様には
 頼りっきりで甘えてばっかりで

 僕はほんっと、だめだな……」




C-878








長老ニミュエ・ローヘン
「……いいえ、良いのですよ。

 このニミュエは
 ディバインエルフ様
 必要なようにお迎えしますから…」



エルシーク・ホワイトリバー
ニミュエ様………











コンコン




長老ニミュエ・ローヘン
ベリアム様。
 いらっしゃいますか?」



大長老の息子ベリアム
「に、ニミュエ様!?
 せ、先日ぶりです………!!」




C-868













長老ニミュエ・ローヘン
「あの、
 この前のお話なのですが……」



大長老の息子ベリアム
「ま、まさか決心を………」




C-869









長老ニミュエ・ローヘン
「私、やはりあなたの気持ちを
 お受けする事はできません……」



大長老の息子ベリアム
「」





C-871







大長老の息子ベリアム
「…んなっ、………
 な、ならどうしてここへ?」




C-876









長老ニミュエ・ローヘン
「………はい。

 実は、ベリアム様に
 ほのかな恋心を寄せる女子が…



大長老の息子ベリアム
「………………ヘ?」








長老ニミュエ・ローヘン
「その娘はロミナといいまして……」










これでロミナも
エルシーク様と同じ志のもとに
共に居られるではありませんか


これもロミナの為なのですよ……













長老ニミュエ・ローヘン
ディバインエルフ様。
 ご機嫌いかがかしら?」



エルシーク・ホワイトリバー
「うん………」




C-877









長老ニミュエ・ローヘン
「元気の無いご様子ですが…」






スッ






C-883a





長老ニミュエ・ローヘン
「こんな
 至らぬ私などでよろしければ……

 お話…聞かせて下さいませんか?」



エルシーク・ホワイトリバー
「………………」



長老ニミュエ・ローヘン
「………………」



C-881









長老ニミュエ・ローヘン 
「お話になってくださらないのね…」



エルシーク・ホワイトリバー
「………………」




C-878a





長老ニミュエ・ローヘン
当ててごらんにいれましょうか?



エルシーク・ホワイトリバー
「…………えっ」




C-878









長老ニミュエ・ローヘン
「ふふ…………」



エルシーク・ホワイトリバー
「………………」




C-883a





長老ニミュエ・ローヘン
あの娘の事でしょう?」



エルシーク・ホワイトリバー




C-879a





長老ニミュエ・ローヘン
ディバインエルフ様の事、
 何でもお見通しですのよ……



エルシーク・ホワイトリバー
「………うん」




C-938aJPG










長老ニミュエ・ローヘン
「貴方はディバインエルフ。
 あの娘
 そう悪い家の出ではありませんが
 取り立て突出した能力も持たぬ平娘。

 貴方様には不釣合いですわ……




C-879a





長老ニミュエ・ローヘン 
あの娘
 貴方以外の男のもとへと嫁ぐのも、

 それもまた自然の因果に
 過ぎぬ事だったのですよ…」



C-939a








長老ニミュエ・ローヘン
「それに、
 貴方様と幼少の頃より
 共に過ごしてきたというのに

 貴方様には目もくれず
   他の男の……



C-934a













長老ニミュエ・ローヘン
『大長老様の息子』という肩書きに
 うつつを抜かし心奪われる女の…

 そんな薄汚い女の精神……

 私は理解に苦しみます……
 断固として許す事はできませんわ…」



エルシーク・ホワイトリバー
「………………」




C-939b






長老ニミュエ・ローヘン
「…………でもね?



エルシーク・ホワイトリバー
「…………うん」




C-878













スッ






C-878a





ギュッ






C-882a





長老ニミュエ・ローヘン
「このニミュエ・ローヘンなら

 未来永劫……

 この身も心も
 ディバインエルフ様の……




C-987












長老ニミュエ・ローヘン
エルシーク様
 おそばに添う覚悟は………




C-986








エルシーク・ホワイトリバー
ニミュエ様…………














長老ニミュエ・ローヘン
ロミナの結婚を
 止めに行くですって!?」



C-877









長老ニミュエ・ローヘン
「貴方はディバインエルフ。

 その宿業に付き添うには

 あの平娘では
 あまりにも荷が重過ぎます。」



C-881









長老ニミュエ・ローヘン
「外界には
 どのような邪悪が潜むか
 わからないのですよ?

 その中で、
 エルシーク様ご自身はもちろんの事、

 その上であの平娘
 守れるとでもお思いですか?」



C-884









長老ニミュエ・ローヘン
「私は、
 貴方の事はもちろんですが
 あのロミナという娘の事
 案じておるのですよ………」



C-934a













長老ニミュエ・ローヘン
「それに
 大長老様の家系に加われば
 ここアルレマンシアでの
 優雅で安全な生活は
 約束されたも同然です」



C-883a





長老ニミュエ・ローヘン
あの娘にとっても、
 貴方様にとっても、

 この選択が最も
 お互いがお互いの幸福を
 第一に在れる選択
 なのではないですか?」



C-880









長老ニミュエ・ローヘン
「……エルシーク様。

 私は貴方
 幸せになってもらいたいのです。

 ロミナの幸せは、
 エルシーク様の幸せでも
 あるのでしょう?」



エルシーク・ホワイトリバー
「………………」











エルシーク・ホワイトリバー
ロミナ…………
















長老ニミュエ・ローヘン
ロミナベリアム様の挙式は
 明日だそうですわ。」



エルシーク・ホワイトリバー
「………そうだね」




C-988













長老ニミュエ・ローヘン
「ウェディングドレスの試着
 拝見させて頂きましたが
 とても似合っておりましたよ」



エルシーク・ホワイトリバー
「………………」




C-989










長老ニミュエ・ローヘン
エルシーク様………

  いつかは私めと……………」




C-990












エルシーク・ホワイトリバー
「…………ニミュエ様。



長老ニミュエ・ローヘン
「は、はい」




C-991









エルシーク・ホワイトリバー
「今から責務の為、
 旅に出る事にする」



長老ニミュエ・ローヘン
「えっ!?

 ロミナの結婚式には
 参加されないのですか?」




C-992












エルシーク・ホワイトリバー
「………………」



長老ニミュエ・ローヘン
「………………」









エルシーク・ホワイトリバー
「………………」








長老ニミュエ・ローヘン
エルシーク様……

 あんな程度の話で
 簡単に他の男にうつつを抜かし
 結婚までしてしまうような
 そんな女のことを未だに……? 

 あなたはそれ程までに
 ロミナの事を…………… 


 エルシーク様………


 そんな顔なさらないで………) 











私まで、何か…………












C-909






ロミナ・シルバーレイン
「本日より
 この長老会に属す事となりました
 ロミナ・シルバーレインです。

 我らが聖都アルレマンシアの
 秩序と規律を在るべき姿に保ち
 民の平穏なる生活を管理する事に
 この生涯を捧げる所存にございます。

 今後この命尽きるその日まで
 どうぞご指導の程
 よろしくお願い致します。」



大長老ベリオン・シルバーレイン
「うむ、期待しておるぞ」



長老ニミュエ・ローヘン
(………………)











ロミナ・シルバーレイン
ニミュエ様、
 いらっしゃいますか?」



長老ニミュエ・ローヘン
「はい、ここに。」




C-912






ロミナ・シルバーレイン
「改めてご挨拶にと思いまして…」



長老ニミュエ・ローヘン
「さすがはロミナね。

 挨拶も堂に入っていましたし
 気品も振る舞いも既に。

 長老会の一員として
 ふさわしく思いますわ。ふふっ」




C-910






ロミナ・シルバーレイン
「ありがとうございます

 これからもご指導ご鞭撻のほど
 よろしくお願い致します。」



長老ニミュエ・ローヘン
「頼りにしておりますよ。ロミナ




C-911







ロミナ・シルバーレイン
「ありがとうございます……」



長老ニミュエ・ローヘン
「………………」




C-914






ロミナ・シルバーレイン
「………………」



長老ニミュエ・ローヘン
「………まだ、何か?」




C-915







ロミナ・シルバーレイン
「………エルシーク、様、は…」



長老ニミュエ・ローヘン
「………責務の為、
 旅立つ事となりました。」




C-909






ロミナ・シルバーレイン
「………そう、ですか…」



長老ニミュエ・ローヘン
「………心配には及びませんわ。

 長くても半年、
 定例通りならば数ヶ月で
 お戻りになられるはずです。」




C-916











ロミナ・シルバーレイン
「……はい、そうですよね

 それでは失礼します………」





ガチャッ






C-983













バタン








長老ニミュエ・ローヘン
(……………ロミナ……















長老ニミュエ・ローヘン
(あれは………)



C-895













サッ





C-917







ロミナ・シルバーレイン
「ミーシャ!
 お友達連れてきたのねー」


ミーシャ・シルバーレイン
「うんー!」




C-919




?市民の子供たち
「はなかざりつくろーよー」



ロミナ・シルバーレイン
「上手に作れるといいわねー」



長老ニミュエ・ローヘン
(………ロミナ?
 …一体何をしてらっしゃるの?)




C-922





?市民の子どもたち
「……むずかしいなあ」



ロミナ・シルバーレイン
「ふふ、

 ここをこうしてこうやればー」




C-921





?市民の子供たち
「やったー」



ロミナ・シルバーレイン
「ほら、
 ミーシャも作ってごらんなさい。

 ……大丈夫。
 あなたなら絶対に作れるわ。ね?」


ミーシャ・シルバーレイン
「あてくしがんばるー!」







C-920






長老ニミュエ・ローヘン
(……………あなたは……)














あなたはそれで幸せなの?















長老ニミュエ・ローヘン
エルシーク様が旅立たれてから
 もう何年経つかしら……)



B-782













長老ニミュエ・ローヘン
(……………エルシーク様…



アルレマンシア警備兵F
ディバインエルフ様を見たのよ!





B-759a









長老ニミュエ・ローヘン
えっ!?



アルレマンシア警備兵F
「えっ?」


アルレマンシア警備兵E
「えっ?」




C-923








長老ニミュエ・ローヘン
「………こほん。

 どこで
 お見かけしたのでしょう?」



アルレマンシア警備兵E
「先日、このあたりで………


 今日も巡回の者が
 お見かけしたとの事です。」




C-924








長老ニミュエ・ローヘン
「……そうですか。

 いつも大変でしょうに。
 これからも聖都の保安の為、
 警備任務に勤めくださいね。」



アルレマンシア警備兵E、F
「はいっ!!
 もったいなきお言葉!!」










長老ニミュエ・ローヘン
(エルシーク様…………)



C-584













長老ニミュエ・ローヘン
エルシーク様………!



C-926












長老ニミュエ・ローヘン
エルシーク様………!!



エルシーク・ホワイトリバー
ヴェリカ、行ってきたよ」







長老ニミュエ・ローヘン
(え、エルシーク様っ!!
 そこにいらっしゃるのね!?

 このニミュエはこの幾年!

 どれほど貴方に
 恋焦がれていた事か!!)






C-925a










ダッ






ロミナ・シルバーレイン
すごーい!
 ここから出られないから
 羨ましいわあ………

 生であの景観を見たんでしょう!?




C-933













サッ



長老ニミュエ・ローヘン
ロミナっ………!)





C-926












エルシーク・ホワイトリバー
凄かったよ。

 写真で見た以上に、
 絢爛で壮観だった。

 でも、写真以上に………」



C-930













エルシーク・ホワイトリバー
「活気に溢れて、
 街自体が生きてるんだなって

 ……そう思えた。」



ロミナ・シルバーレイン
「街が………生きてる」





C-928













エルシーク・ホワイトリバー
「それから比べると

 アルレマンシアは
 死んでるんじゃないかな。


長老ニミュエ・ローヘン
(っ!?)




C-931













エルシーク・ホワイトリバー
何もかもが



ロミナ・シルバーレイン
「………………」




C-932












長老ニミュエ・ローヘン
(……………死ん……でる…?




C-933a









エルシーク・ホワイトリバー
ロミナ



ロミナ・シルバーレイン
「なぁに?」




C-927












エルシーク・ホワイトリバー
荒凪古港も行ってきた。

 あの時
 見せてくれた写真以上に
 すごく綺麗で
 気持ちの良い場所だったよ



ロミナ・シルバーレイン
「そうなんだ!
 行ってみたいなー………




C-928













エルシーク・ホワイトリバー
あの時……… 



ロミナ・シルバーレイン
「あの時?」




C-929












エルシーク・ホワイトリバー
「………………」



ロミナ・シルバーレイン
「………………」



長老ニミュエ・ローヘン
(…………あの時……)




C-931













エルシーク・ホワイトリバー
「………………」



ロミナ・シルバーレイン
「……エルシーク………




C-932












エルシーク・ホワイトリバー
「………………」



C-933a









エルシーク・ホワイトリバー
「僕は………」



C-926












エルシーク・ホワイトリバー
「僕は、
 ディバインエルフとして
 生まれてきて
 よかったと思ってるよ。

 アルレマンシアに居を構えながら
 こうして外界を旅出来る。

 それに、



ロミナ・シルバーレイン
心も読めるから?



エルシーク・ホワイトリバー
「………………」



C-930













エルシーク・ホワイトリバー
「実は、そんなに
 人の心を覗き見てるわけじゃないよ

 本当に必要な時にしか使わない。
 この能力は。



C-926aJPG












エルシーク・ホワイトリバー
「あと、まだまだ
 完全習熟するに至ってない……

 未だに、
 人の心を読むまでに至るには
 体を光らせなければならない。

 こっそりと
 人の心を読むにあたって
 これは致命的ってやつさ





長老ニミュエ・ローヘン
(………………)







C-930a












エルシーク・ホワイトリバー
「僕は、
 ディバインエルフなんて祀られ
 アルレマンシアじゃ尊敬と羨望
 眼差しで見られる存在だけど、

 その実、
 ディバインエルフとしても、



C-930b












エルシーク・ホワイトリバー
「………………」



ロミナ・シルバーレイン
「………………?」




C-930c









エルシーク・ホワイトリバー
「…ハイエルフとしても、
 中途半端なやつだよ



ロミナ・シルバーレイン
「………………」






C-930d









ロミナ・シルバーレイン
そう、なんだ………



C-926b








ロミナ・シルバーレイン
光らないと



C-933b









ロミナ・シルバーレイン
読めないんだ………









長老ニミュエ・ローヘン
(ロミナ………
 まさか気づいていなかったの!?


 私はなんてことを………


 ロミナ………
 本当にごめんなさい……!!)











長老ニミュエ・ローヘン
(……騒がしいですわね)



C-935












長老ニミュエ・ローヘン
「一体どうされたのです?」




C-936









長老テルミン・ラフェレイト
ロミナ
 また何かやらかしたらしいぞ 



長老ニミュエ・ローヘン
「またロミナが?」




C-937











長老テルミン・ラフェレイト
「……今度という今度は
 見逃されんだろうな。

 相手はあのエルン・ダヌ様だ。

 間違いなく追放だな……」



長老ニミュエ・ローヘン
(…………ロミナ……

 さすがにこれ以上の擁護は…)













C-938













大長老ベリオン・シルバーレイン
「ファッファッファ……」



エルシーク・ホワイトリバー
「クソッ………!
 ロミナ……………!!

 僕はなんと無力なんだ……! 







ズシャァッ






C-940













長老ニミュエ・ローヘン
(…エルシーク様………

 ……私にはそんな事
 してくださらないのでしょうね…)
 



C-941






エルシーク・ホワイトリバー
ロミナ…………






C-942





長老ニミュエ・ローヘン
(……私には…………)














長老ニミュエ・ローヘン
「……旅立たれるのですね?



エルシーク・ホワイトリバー
「君には関係の無いことだ」




C-878









長老ニミュエ・ローヘン
大いに関係あります!!



エルシーク・ホワイトリバー
「……………!?




C-877









長老ニミュエ・ローヘン
「外界は危険なところ。
 
 確かにエルシーク様はお強い。

 ですが、
 大長老様にはまったく
 歯が立たなかったでは
 ありませんか…



エルシーク・ホワイトリバー
「………………」




C-881









長老ニミュエ・ローヘン
「例えば、我らが
 アルレマンシア総司令官
 フレイア・ローヘン様………



C-938aJPG










長老ニミュエ・ローヘン
「その人に
 我ら三長老が結託し
 戦いを挑んだとしても

 フレイア様に勝利する事は
 決してありませんわ



エルシーク・ホワイトリバー
何!?




C-934a













長老ニミュエ・ローヘン
世界は広いのです………

 私は確かに、
 エルシーク様には
 ロミナなどという女のもとに
 旅だってほしくはありませんし、
 共に暮らしてなど
 もってのほか!

 それを想像するだけで
 ………っ……とても………



C-881









長老ニミュエ・ローヘン
「…………ですが!!

 …それ以上に、
 どこの誰ともわからぬ
 強大な力を持つ邪悪に
 エルシーク様の命
 奪われやしないかと………!!

 私の目の届かぬところで
 エルシーク様がその命を……!



C-939b






長老ニミュエ・ローヘン
そんなこと…………っ……!



エルシーク・ホワイトリバー
ニミュエ様…………




C-884









長老ニミュエ・ローヘン
エルシーク様………



エルシーク・ホワイトリバー
「…………ごめん……






ダッ





C-987












ググッ



C-986








長老ニミュエ・ローヘン
お待ちくださいませ………



エルシーク・ホワイトリバー
「…………放してくれ」






C-987a







ググッ






長老ニミュエ・ローヘン
(勝手なお願いである事は
   十分承知の上です……

 ………最後に今一度…)



C-995







長老ニミュエ・ローヘン
(……今一度そのぬくもりを…

 …生涯忘れぬ程のぬくもりを
 このニミュエの身と心に……!

 エルシーク様………

 ……この世界の誰よりも
 あなたを愛しておりますから……

 それだけはおわかりください……








C-995







長老ニミュエ・ローヘン
ロミナはアルン大陸の
 ヴィアアウレウム領……

 そのいずこかの市町村に。



エルシーク・ホワイトリバー
「…………!!!!



C-986








エルシーク・ホワイトリバー
それは本当か!?



長老ニミュエ・ローヘン
「………嘘など申しませんわ




C-987a







エルシーク・ホワイトリバー
「…………ありがとう!!







長老ニミュエ・ローヘン
エルシーク様………!!

 私は……いつの日か
 エルシーク様があの女を諦め
 私の元へと帰ってきてくださる事…
 
 この命尽きるその日まで
 お待ち申し上げます………)













長老テルミン・ラフェレイト
「どうした?
 最近元気が無いな」



長老ニミュエ・ローヘン
「あ………テルミン……




C-943








長老テルミン・ラフェレイト
「………エルシークの事か?



長老ニミュエ・ローヘン
「…………えっ……」




C-944












長老テルミン・ラフェレイト
エルシークロミナ
 初めて顔を合わせたくらいの
 あのぐらいの年頃のおまえから
 ずっと見てきているからな。

 妹のようなおまえの考える事など
 手に取るようにわかるぞ」



長老ニミュエ・ローヘン
「…………テルミン……




C-945








長老テルミン・ラフェレイト
「………やはりおまえに
 ロミナの居場所を答えたのは
 間違いだったのかもしれんな…」



長老ニミュエ・ローヘン
「……いいえ。

 これは私の………


 一人の女としてのケジメ。


ある一人の女の人生を
狂わせてしまった事に対する
罰であり、贖罪です。







C-945a












C-946









長老テルミン・ラフェレイト
「……エルシークも入れとけ



長老ニミュエ・ローヘン
「……………!!」



C-946a





長老ニミュエ・ローヘン
「そう、です、ね………」









長老ニミュエ・ローヘン
エルシーク………

 ロミナ…………


 本当にごめんなさい………)










長老ニミュエ・ローヘン
「前にも増して
 ガラクタでごった返してるわ……」




C-948













長老テルミン・ラフェレイト
「ガラクタではない。
 アーティファクト、だ。」



長老ニミュエ・ローヘン
「………………」



C-952












長老ニミュエ・ローヘン
(この画面にあるのは
 随分と美麗な美術品ね………)




C-950









長老テルミン・ラフェレイト
「………どうした珍しいな。

 "ガラクタ"に興味を見せるとは

 この端末に映る
 アーティファクトがどうかしたか?」



長老ニミュエ・ローヘン
「…………なんでもない」




C-951











長老テルミン・ラフェレイト
「……オークションってやつだ。

 欲しいモノを提示し、
 これを欲しいヤツらが値段をつける。

 そして期限超過時点で
 最も高額の価格をつけた者か
 提示当初から定められた
 即札価格ってのを最初に提示した者が
 その商品を購入できる、という
 広く採用されている購買システムだ。」



長老ニミュエ・ローヘン
「………そんなものが…」



C-996












長老ニミュエ・ローヘン
(………これは…………)



長老テルミン・ラフェレイト
「配達システムも完備されている。

 このアルレマンシアに居ながら
 購入できる仕組みになっている為
 時折配達に訪れる者を見かけるぞ」




C-996a







長老ニミュエ・ローヘン
(……両想いの、アーティファクト?)



長老テルミン・ラフェレイト
「ま、確かにここにあるモノは
 ガラクタに見えるかもしれんが
 上質なアーティファクトは
 それ自体が
 骨董的価値を持ち合わせる。

 芸術的価値も定められている
 確かな美術品だ。」



C-996a







長老テルミン・ラフェレイト
「ここにある
 空を飛べる靴………などと…

 ……このように、 
 神々の力がこめられていると謳い
 購買意欲を刺激する文言が
 つきものではあるがね。

 大体は
 願掛けぐらいの意味合いで
 購入されるものだ」



長老ニミュエ・ローヘン
"ジェイムデー秘本"………)




C-997












長老テルミン・ラフェレイト
「おまえも一つどうだ?

 アーティファクトもいいものだぞ。
 なんなら作ってやってもいいが。」



長老ニミュエ・ローヘン
「興味ありません。

 …責務が押していますので
 これにて失礼しますわ」






ザッ







C-949












長老テルミン・ラフェレイト
「…………少しは
 町娘のように他愛ない余興に
 興じたっていいんだぞー?」









長老ニミュエ・ローヘン
(…………うるさいっ…)














C-996b






長老ニミュエ・ローヘン
(両想いになれる本………)









長老ニミュエ・ローヘン
"ジェイムデー秘本"………)










長老ニミュエ・ローヘン
(他のに比べて
 随分安いわね……

 こんなに美しくて……


 その…、

 両想いになれる、のに……)






エルシーク………













………決めた。
















C-953






?市民F
ニミュエ様!
 ありがとうございました!

 またあの悪魔に
 我らの平穏な生活が
 乱されるところでした……」



長老ニミュエ・ローヘン
「何ごともなく何よりですわ。

 それでは失礼致します。」



C-998






長老ニミュエ・ローヘン
(……悪魔、ね…………)






長老ニミュエ・ローヘン
(………………)













長老ニミュエ・ローヘン
(私の方がよっぽど………)














長老ニミュエ・ローヘン
(………エルシーク様
 ロミナを探す旅に出て
 かれこれ10年あまり……)



B-614













長老ニミュエ・ローヘン
(無事再会できたのかしら……

 ……………それとも…)









うっひょっひょー!

 






B-614













長老ニミュエ・ローヘン
(!?)





B-616












長老ニミュエ・ローヘン
(……一体何かしら………

 この品格の欠片もない
 見苦しい笑いは……


 ………まさか何かの儀式!?)



B-617














長老ニミュエ・ローヘン
(………アンロック)






ガチャッ







この美しく弓なりな流線!

水面の如き静かで
それでいて強さ秘める輝き!!

そしてこの鋭さ!!






ギイィィ………






C-954












長老ニミュエ・ローヘン
「………あなた………

 そこで一体、何を………」




C-955












ナタリー・デッキ
へぅ!?




C-956












長老ニミュエ・ローヘン
「………あなた
 まさかその刀剣で
 この聖都を………」



ナタリー・デッキ
「………ち、ちがいますっ!」




C-957













長老ニミュエ・ローヘン
「………更にキャスタニックが
 言語とは思えぬ叫騒………


 ………まさか悪魔召喚!?」



C-960








長老ニミュエ・ローヘン
「混沌の権化である悪魔!
 このアルレマンシアを
 支配などさせはしないわ!!

 そこのキャスタニック!

 覚悟なさいっ!!!!」



ナタリー・デッキ
「あー!あーー!!
 違いますよおぅ!

 ほら、
 アーティファクトですよ
 アーティファクトぉー!!

 実は
 アーティファクト集めが趣味で
 今度すっごい綺麗で
 とんでもなくレアな
 アーティファクト届くって思って
 たった今やっと届いたんですよぉ!

 ほら!これですこれ!
 見てください!!」




C-996a







長老ニミュエ・ローヘン
「………アーティファクト?」



ナタリー・デッキ
「ほら!
 この画面見てくださいっ!!

 持つ者に出会いをもたらす
 "邂逅の刀剣"!!
 ってあるじゃないですかー!

 それに見てください
 ここの部屋!!」




C-962











長老ニミュエ・ローヘン
「あら………

 これはすごい数の骨董品……」




C-963









ナタリー・デッキ
「これぜーんぶ
 アーティファクトです!!」




C-965












長老ニミュエ・ローヘン
「……………

 あなたが本当に
 アーティファクトを集める
 という理由で"邂逅の刀剣"
 手に入れたという事は
 ひとまず納得できました。

 ……が、
 キャスタニックである貴方が
 なぜ"邂逅の刀剣"を?

 そもそも
 キャスタニックは悪魔の手先であり
 混沌の化身として
 この聖都では疎まれる存在。」
 


C-967








 


長老ニミュエ・ローヘン
「それを圧して尚
 このアルレマンシアに滞在する
 理由とは一体なんなのです?


 ………ウソを並べても
 後ほど真偽は明確になりますので
 真実を述べる事をお勧めしますわ」




C-966













ナタリー・デッキ
「それは………

 ………あの、
 引かないで聞いてください……」



C-968









ナタリー・デッキ
「私、元々
 キャスタニックの故郷である
 キャスタニカに住んでいたんですが
 本当に、なーんにもできなくて……

 今でこそ
 細工技術は職人レベルですし
 当時も相当高い技術はあったんですが
 正直キャスタニカでは
 そんなの珍しくないんですよねー……

 人付き合いも苦手で、
 家族も家族で独り立ちさせようと
 厳しくて厳しくて………」



C-956












ナタリー・デッキ
「そんな中で仕事を得るとすれば
 コネでもない限り無理なんです……

 だから仕事もなくて
 どうしようと途方にくれてたら
 ある日とんでもなく待遇よくて
 働かなくても生活が保証されるっていう
 そんな夢のような都市があるって
 そんな話聞いたんです………」



C-957













ナタリー・デッキ
「そんなむしのいい話あるわけないと
 疑ってかかるものなんですが、
 その時の私はとにかく働きたくなくて
 もう自分に自信なくて………

 何かを集めていれば満足っていう
 簡単な性格もあって………
 
 とにかく退屈で何もできないし
 キャスタニックにとっては
 わけもなく住みづらい
 理不尽と苦痛しかない都市だが
 それでも耐えられるなら
 移り住んでみたらどうだ?って
 そう言われたんです。」



C-969










ナタリー・デッキ
「最初はここで
 友達沢山作ろう!って
 そう気合いいれて

 ……そのー

 …引越しデビュー?っていうか
 今までの自分から変わろうって
 そう気持ち入れ替えるつもりが

 ここでも結局
 誰も相手にしてくれなくて……」



C-972








ナタリー・デッキ
「………っていうかむしろ
 ここってキャスタニックが
 悪魔とか混沌の化身とか言われて
 迫害される場所って気づいたのは
 しばらく経ってからで…………」



長老ニミュエ・ローヘン
「………………」




C-970









ナタリー・デッキ
「……あっ!でも!!

 元々人付き合いが苦手な私には
 理想の都市なのかも……って

 故郷では大した事ない細工技術も
 ここでは私の細工技術を
 必要としてくれる………

 元々働きたくないのに、
 働かなくてもいいのに
 わざわざここで働いてる自分が
 今に思えばとても不思議です…」
  


C-968








 
ナタリー・デッキ
「だから!

 ここに住まわせてもらって
 本当に感謝しています!


 ……でも…はぁ………」



C-971









ナタリー・デッキ
「結局、迷惑かけてしまって
 本当に申し訳ありませんでした。

 こんな私を住まわせて頂いたご恩は
 ずっと忘れないと思います。

 ……キャスタニックが悪魔かどうかは
 正直私にもよくわかりません……

 …悪魔じゃないことを証明しようと
 するつもりもありません

 ただここでは、
 そういう事になっている。

 それだけで十分だと思うんです。

 だからなるべく迷惑にならないように
 面倒ごと起こさないように
 今まで必死にひっそりにと
 努めていたつもりだったんですが……」
 


C-973










 
ナタリー・デッキ 
「………でも、
 もうそろそろいいかなーって……

 話し相手もいないし
 最初は孤独もよかったけど
 ある時、私と仲良くしてくれる
 ハイエルフの親子と出会って………

 その時、
 やっぱり誰かと一緒だといいな!って
 そう思っちゃったから………」



長老ニミュエ・ローヘン
「………………」







C-972








ナタリー・デッキ
「…………でも、
 もうそのハイエルフも………」



C-969aJPG







ナタリー・デッキ
ロミナも随分前に
居なくなっちゃったし……




C-961





 
長老ニミュエ・ローヘン
ロミナですって!?


ナタリー・デッキ
ひっ!?




C-958












長老ニミュエ・ローヘン
「……あなた、
 ロミナとどういう関係で…?



ナタリー・デッキ
「落し物して困ってたら
 一緒に探してくれて………

 落札されて引き渡す予定の物で
 あれがないと信用ガタ落ちになって
 今後一切オークションで
 アーティファクトを
 買えなくなっちゃうかもしれない
 ところだったんです……」



C-957













ナタリー・デッキ
「……あとから聞いたら
 顔面蒼白だったみたいで
 それに気づいてる人は沢山いたけど
 キャスタニックだから
 気づかないフリしてたって……

 そんな中で、ロミナだけが
 助けてくれました。

 一緒にその子供も探してくれて……」



C-960








ナタリー・デッキ
「どうやら拾って
 持ち帰ったハイエルフが居たようで
 嘘をついてもバレるからって
 あっさり白状したみたいで………

 長老会の一員っていうのが
 初めて本当の意味で
 人の為に役に立ったって
 嬉しそうにしてたのを
 今でも昨日のように思い出せます……

 私、
 まさか助けてもらえるなんて
 思ってなかったし……

 だから………嬉しくて………」



C-969










ナタリー・デッキ
「でも、ある日訪れたら
 追放されてたって聞いて……

 あれから十年くらい経ってるし…

 そんなに会えないなら
 前もって一言ぐらい
 あってもいいのに……って…」



C-969aJPG







ナタリー・デッキ
「………やっぱ
 友達だって思ってたのは
 私だけだったのかな………」




C-961






長老ニミュエ・ローヘン
「………ロミナらしいわね…



ナタリー・デッキ
「…………えっ?




C-973











長老ニミュエ・ローヘン
「…いいえ、
 なんでもありません」



ナタリー・デッキ
「………あの、
 今までありがとうございました。

 いろいろあったけど
 本当に助けられました!!

 ……できれば、
 通信できるくらいの場所に
 追放して欲しいなーって……」




C-968









長老ニミュエ・ローヘン
「………………」



ナタリー・デッキ
「………だめ、ですよねー…

 ………………はは……」




C-960a





長老ニミュエ・ローヘン
「……あなた、
 何か勘違いなさっていませんか?



ナタリー・デッキ
「………へっ!?




C-956a







長老ニミュエ・ローヘン
「先ほどの悪魔儀式的な
 叫騒を問題ともしなければ
 これらの収集品を
 盗品とした名目の元に
 追放なども致しませんわ。」



ナタリー・デッキ
「……え?

    …………え??」




C-970









長老ニミュエ・ローヘン
「………ロミナがもし
 この場に居たら何を思うでしょう。

 ……あなたまでも
 追放したと知ったら


 ロミナは……
   ……何を思うでしょう…」







長老ニミュエ・ローヘン
「…………それに」








エルシーク・ホワイトリバー
「それから比べると

 アルレマンシアは
 死んでるんじゃないかな。


エルシーク・ホワイトリバー
何もかもが








C-972








長老ニミュエ・ローヘン
(……………この聖都は……)



ナタリー・デッキ
「………………?」




C-970









長老ニミュエ・ローヘン
「………あなたは一つ
 とても大きな勘違いをなさっています



ナタリー・デッキ
「…………というと……?」




C-956a







長老ニミュエ・ローヘン
ロミナ・グレングリーンという女は
生まれや生い立ち、種族や役職などで
人を判断し差別するような者では
決してないということです。

あなたの事は本当に、
親しい友人として
関わりをもっていたのだと思います。

………だからこそ、

あなたには
心労負わせたくなかったのですよ




C-969aJPG







長老ニミュエ・ローヘン
ロミナという女は、
そういう女ですから……



ナタリー・デッキ
「………ニミュエ様…




C-961






長老ニミュエ・ローヘン
「……ナタリー・デッキ、
 といいましたね?」



ナタリー・デッキ
「は、はい!!
 そうですナタリーです!!」








長老ニミュエ・ローヘン
「………もしよろしければ」









この私では
ロミナの代わりに
成れはしないかしら………?





……………えええっ!?












『今更』 


誰に問うてもそう答えるでしょう……



ロミナが残してきた遺恨を
ささやかながらも取り除く事に
尽くすことによって



少しでも罪が償えるような……

そんな気がして。




そうして私は
救われる気がしたのです……













C-974







?市民の子供A
ニミュエ様ー
 今日も花飾り作ろうよー」



長老ニミュエ・ローヘン
「はい、今行きますわ」



?市民の子供B
「きょうはまけないもんねー!
 ニミュエさまより
 じょうずにつくるんだー!」



長老ニミュエ・ローヘン
「あら、言いましたわねー?

 この長老ニミュエ
 子供相手だからといって
 手加減致しませんわよー?ふふっ」



?市民の子供C
「のぞむところですわー!!」









長老テルミン・ラフェレイト
「………………おまえ……」





C-976












長老テルミン・ラフェレイト
「………最近変わったな」






C-977













キッ



C-999







長老ニミュエ・ローヘン
「…………うるさいっ…」




C-978







長老テルミン・ラフェレイト
「お、おう………すまん…」



長老ニミュエ・ローヘン
「………冗談ですわ。ふふっ」











私はただエルシークに
そばにいてほしかった。

長老である前に
ただ一人の女として、
ずっと一緒に居たかった、

ただそれだけなのです……





C-980













長老として
与えることに疲れ、

与えられることを望む私は、



さもしい女でしょうか。














NEXT
⇒涙



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ぽちっとしてくれたおかげで
1位にうあー
みなさんありがとなのです!


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