?刺すような声
「太陽の庭園はハズレだったな。
あんな石箱しかなかったとかなー」
?刺すような声
「でもよー……
遺跡探索にはまず
その外観からおおよその
パターンに当てはめ、
そこから内部構造を推測し
対策傾向を考えたり
内部構造を計算したり
罠の傾向なんかを考慮しながら
少しづーつ
探索してくもんなんだぜ?」
トレジャーハンターJ
「めんどくさい」
?刺すような声
「つっても、
みんなそーしてるぜー?」
トレジャーハンターJ
「じゃあ、法律みたいに
みんながやってれば
何やってもいいの?
みんなが正しいって思えば
なんでもいいの?」
?刺すような声
「そーじゃねーけどさー……
でもよー
法律って大事なんだぜ?」
トレジャーハンターJ
「くっだらない」
?刺すような声
「ま、さっさと進まれっと
こっちとしてもなー………
ま、この話は置いておこう。
……どうやら
この石箱には
古代神リリンの遺産、
"テフェリーの細工箱"の
ありかが書かれてあるようだが…」
トレジャーハンターJ
「"テフェリーの細工箱"?
あ、これ欲しいかも………」
?刺すような声
「珍しいな。
おまえが
露骨に興味を示すってよ。」
トレジャーハンターJ
「………そうかも」
?刺すような声
「よし!
なんとしてでも
手に入れようぜ!!」
カタカタカタカタ
トレジャーハンターJ
(古代神リリンの
アーティファクトのひとつ、
"ジェイムデー秘本"……か)
?刺すような声
「お、
これは
"テフェリーの細工箱"と同じ
古代神リリンの
アーティファクトだな。」
トレジャーハンターJ
「そう」
?刺すような声
「なんでも、
両想いになれるらしいぜ?」
トレジャーハンターJ
「えっ?」
?刺すような声
「………おーっ?」
?刺すような声
「どうしたんですかァー?
興味アリマクリス松村ですかー?」
トレジャーハンターJ
「………………」
?刺すような声
「ハッハッハー!
泣く子も黙る冷血漢!
一度狙われたら待つのは死!
伝説の暗殺者でもある
伝説のトレジャーハンターJ!が
そんなわけねーわなー!」
トレジャーハンターJ
「………………」
トレジャーハンターJ
「まーね」
トレジャーハンターJ
(…………ふん)
?刺すような声
「ところでよ!
"テフェリーの細工箱"について
情報を集めてきたぜ。」
?刺すような声
「どうやら、
貪欲の迷宮に
安置されているようだ。
この石箱の暗号にも
そう書かれている。
間違いないな」
トレジャーハンターJ
「貪欲の、迷宮………」
トレジャーハンターJ
「何かイヤな響きね」
?刺すような声
「そうだな。
帰らずの迷宮ともいわれる
この貪欲の迷宮は、
今まで数多くの命を
飲み込んでいったらしい。」
?刺すような声
「そんなもんだから
貪欲の迷宮と
呼ばれるようになったそーだ」
?刺すような声
「それもそのはず、
この貪欲の迷宮には
熾烈なトラップが
張られまくってるっつー話だ。
今まで
この"テフェリーの細工箱"を
手に入れたヤツァ………」
?刺すような声
「未だかつて
一人もいない、っつー話な」
トレジャーハンターJ
「楽しみね。ケイアス」
トレジャーハンターケイアス
「"テフェリーの細工箱"!!
たぶん
相当高く売れるぜー!?
めっちゃくちゃ
キレイだろうな!!」
トレジャーハンターJ
「そうね」
トレジャーハンターケイアス
「さて、やってきました
貪欲の迷宮!!」
トレジャーハンターケイアス
「気ぃ引き締めていこうぜ」
トレジャーハンターJ
「そうね」
トレジャーハンターケイアス
「これは………」
トレジャーハンターケイアス
「落とし穴、か………って!」
トレジャーハンターケイアス
「さっさと
進むんじゃねーって!」
トレジャーハンターJ
「大丈夫。ついてきて。」
トレジャーハンターケイアス
「もうちっとゆっくり進んでも
バチあたらねーだろ!?」
トレジャーハンターJ
「勘が狂う」
トレジャーハンターケイアス
「………………」
トレジャーハンターケイアス
「ま、その勘ってヤツで
何度も助けられてっからなー……
わーったよ!
頼りにしてるぜ!相棒ー!!」
トレジャーハンターJ
(ない)
トレジャーハンターJ
(ない)
トレジャーハンターJ
(……壁に毒槍)
トレジャーハンターJ
「そこ、壁に毒槍。」
トレジャーハンターケイアス
「おおっと!毒槍!!」
ガシャゴォンッ
トレジャーハンターケイアス
「……サンキュー…………」
トレジャーハンターJ
「どーも」
トレジャーハンターJ
「階段か………
気を引き締めていこう」
トレジャーハンターケイアス
「しっかし
トラップのオンパレードだなー……」
トレジャーハンターJ
「そうね」
トレジャーハンターJ
「これは………?」
トレジャーハンターケイアス
「人骨……しかもまだ新しいな」
トレジャーハンターケイアス
「何か、
とてつもなく強い力で
押し潰されているか……?」
トレジャーハンターJ
「強力な魔物が
潜んでいるかもしれない」
トレジャーハンターケイアス
「そーだな」
トレジャーハンターJ
「何か………いる」
トレジャーハンターケイアス
「こいつァ………」
トレジャーハンターJ
「………………」
トレジャーハンターJ
「この扉が閉まるようだから
入ったら玄室まで走り抜けよう
そこで始末する」
トレジャーハンターケイアス
「了解」
ダッ
トレジャーハンターケイアス
「来るぞ!!」
トレジャーハンターケイアス
「とんでもねー力だ……」
グアアゥアアァーッ!!
サラッ……
トレジャーハンターJ
「なるほど」
トレジャーハンターJ
「確かに凄まじい怪力」
トレジャーハンターJ
「しかし」
トレジャーハンターJ
「当たらなければ
どうという事はない」
トレジャーハンターJ
「そして」
スタッ
トレジャーハンターJ
「死ね」
アイアンメイデン!!
( 鋼鉄の処女 )
ズブブァッ
ズズズズブブブバッ
ボンッ
トレジャーハンターケイアス
「久々に見たぜ………
アイアンメイデン……
テラニウム鉱を特殊な製法で
極限にまで鍛造精錬し、
超硬質かつ柔軟な糸に仕上げた
超極細のテラニウム超硬糸を
限界まで伸ばして展開したあと
テラニウムの可逆性をもって
対象はバラバラにボン!!」
トレジャーハンターケイアス
「Jの身体能力あってこそ
成立する神業だ………
いつ見ても
鳥肌もんだぜ……」
シュルルルッ
トレジャーハンターJ
「良い子はマネしちゃダメよ」
トレジャーハンターケイアス
「誰がやるかよ………
自分がボンってなんのが
関の山だからな………」
トレジャーハンターJ
「良い子、なんだ?」
トレジャーハンターケイアス
「うっせー」
トレジャーハンターJ
「これは……」
トレジャーハンターケイアス
「やっとおでましかい!
"テフェリーの細工箱"!!」
ダッ
トレジャーハンターケイアス
「…って、なんだこりゃ」
トレジャーハンターJ
「この中に何かある………」
トレジャーハンターケイアス
「オイオイ………
こんなマグマみてぇな中に
手ぇ突っ込んで取れってのか?」
トレジャーハンターJ
「………………」
トレジャーハンターケイアス
「……ん?
祭壇になんか書いてあるな
どれどれ………」
トレジャーハンターケイアス
「んー………
またなんかの暗号だな……
いや、でも待てよ?
これはあの
石箱の暗号に似てるな……」
ゴトッ
トレジャーハンターケイアス
「……間違いない。
ちと解読してみよう。
J。警戒頼む」
トレジャーハンターJ
「了解」
トレジャーハンターケイアス
「文字はこれだ。間違いない」
トレジャーハンターケイアス
「 Was my victory
really worth the price
i had to pay? ………」
トレジャーハンターケイアス
「………………」
トレジャーハンターJ
「………………」
トレジャーハンターJ
「で、なんて意味?」
トレジャーハンターケイアス
「……これは確か
古代に生きた暗黒龍………
アカシックバイドドラゴン…
だったかな………
そいつが好んで使った言語。
通称・竜言語ってやつだ。」
トレジャーハンターJ
「………………」
トレジャーハンターケイアス
「意味は………」
トレジャーハンターケイアス
「勝利、私の………
……本当の値段………
…支払った………」
トレジャーハンターJ
「………ここにある遺産の
価値が書いてあるの?」
トレジャーハンターケイアス
「……いや、違う。
悪いが
ちょっと黙っててくれ」
トレジャーハンターJ
「そう」
トレジャーハンターJ
(ムスッ………)
トレジャーハンターケイアス
「J。わかったぞ。」
トレジャーハンターケイアス
「"この勝利は、
代償に見合う価値が
本当にあったのだろうか?"」
トレジャーハンターJ
「………………」
トレジャーハンターケイアス
「………………」
トレジャーハンターJ
「リリンってやなかんじ………」
トレジャーハンターケイアス
「……………だな」
トレジャーハンターケイアス
「…………なあ、J
おまえはどう思うんだ?」
トレジャーハンターJ
「………どうって?」
トレジャーハンターケイアス
「引き返すもお宝ゲットするも
全部おまえの勘に任せる。」
トレジャーハンターJ
「………………」
トレジャーハンターJ
「最初っから
根こそぎ持ち帰る気よ。
ただこの
マグマみたいのは
どうやって………」
トレジャーハンターケイアス
「それなら問題ない」
トレジャーハンターケイアス
「液体窒素ってヤツ。
このマグマっぽいのを
一時的に冷却し、
冷却したこの剣でかきだせば
たぶんなんとかなるぜ」
トレジャーハンターJ
「…………早速。」
トレジャーハンターケイアス
「よし!出た!!
おおっ!
すっげー綺麗な箱!
これが"テフェリーの細工箱"か!」
トレジャーハンターJ
「違う。
鍵穴はないけど
中に何か入ってる。
弾き出した時にそんな感触…」
トレジャーハンターケイアス
「へーそうか!
ってアッチッ!!」
トレジャーハンターJ
「冷まそう」
トレジャーハンターケイアス
「んで、鍵穴がないとなると
どうやって開けるんだ?」
トレジャーハンターJ
「リリンの癖としては
大体、近くに封印解除する
装置があるはずだけど………」
トレジャーハンターJ
「この祭壇……?」
コトッ
ガチャッ
トレジャーハンターケイアス
「おっ!?」
パカッ
トレジャーハンターJ
「…………これは……」
トレジャーハンターケイアス
「"テフェリーの細工箱"!!
どんなんだった!?」
トレジャーハンターJ
「………はい、これ………」
トレジャーハンターケイアス
「オイッ!!
なんだこの
ブッサイクな箱は!?」
トレジャーハンターJ
「これじゃ芸術品ですらないね
こんな見た目じゃ
リリンのアーティファクトとは
思わないだろうし………」
トレジャーハンターケイアス
「ンッだよ!?
こんだけ苦労して
死にそうにもなったってのに
お宝がこんな
不細工な箱かよー!?
そりゃないぜー………」
トレジャーハンターJ
「"この勝利は、
代償に見合う価値が
本当にあったのだろうか?"」
トレジャーハンターケイアス
「冗談きついぜ
リリンさんよー……」
トレジャーハンターJ
「さて、
目的も果たしたし帰ろう…」
トレジャーハンターケイアス
「そーすっかー………」
ガコンッ
トレジャーハンターJ
「!?」
トレジャーハンターケイアス
「!?」
トレジャーハンターケイアス
「ん?扉閉まったぞ?」
ダッ
トレジャーハンターJ
「ケイアス!走れ!!
天井が落下する!!」
トレジャーハンターケイアス
「なんだってぇーっ!?」
トレジャーハンターケイアス
「通路でやり過ごすのは」
トレジャーハンターJ
「通路もダメ!
閉じ始めてる!!」
トレジャーハンターケイアス
「クソッ………!!」
トレジャーハンターケイアス
「落ちるの早ッ!?」
トレジャーハンターJ
「階段まで
行けば大丈夫!!」
トレジャーハンターJ
「ついてきて!」
トレジャーハンターケイアス
「間に合わねえ……ッ!!」
トレジャーハンターケイアス
「J!
おまえだけでも行け!」
トレジャーハンターJ
「バカなの!?」
トレジャーハンターJ
「ほら!すぐそこ!!!」
グイッ
トレジャーハンターケイアス
「J」
トレジャーハンターJ
「何!?」
トレジャーハンターケイアス
「………今までありがとう」
リーシュ!
シュルシュルッギュッ
ブンッ
トレジャーハンターJ
「!?」
シールドバッシュ!!
ドガァッ
トレジャーハンターJ
「ケイアスーーーーッ!!」
トレジャーハンターケイアス
「じゃあな」
トレジャーハンターケイアス
「………ジェシ」
ズズウゥンッッッッ
トレジャーハンターJ
「………ケイアス……っ」
うううううっっっ
うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!
フラッ
フラッ
フラッ
トレジャーハンターJ
「 Was my victory
really worth the price
i had to pay? ………」
トレジャーハンターJ
「"この勝利は、
代償に見合う価値が
本当にあったのだろうか?"」
トレジャーハンターJ
「………………」
フラッ
トレジャーハンターJ
「ううっ…………
うああっっ…ううっ……」
ザッ
?冷め切った声
「ようやくここまで来れたのね」
?冷め切った声
「トレジャーハンターJさん?」
トレジャーハンターJ
「…………誰……?」
トレジャーハンターJ
「!!」
?冷め切った声
「わかったような顔……してるね」
トレジャーハンターJ
「あなたは誰!!
なんで私と
同じ顔してるの!?」
?冷め切った声
「さぁね」
シュッ
トレジャーハンターJ
「………教えなければ殺す」
?冷め切った声
「おお怖い怖い………」
?冷め切った声
「知らないまんま
肉塊になった方が
まだ幸せだったのにね。」
?冷め切った声
「……それでも知りたい?」
トレジャーハンターJ
「…………言え」
?冷め切った声
「わかったよ」
Jessica07_HM-[T8370]
「私はJessica07_HM-[T8370]」
Jessica07_HM-[T8370]
「……アンタの完成形。」
トレジャーハンターJ
「……私の、完成………形?」
Jessica07_HM-[T8370]
「そう。完成形。」
トレジャーハンターJ
「適当な事言うな!!
私は私だ!!!
他の誰でもないッ!!!」
Jessica07_HM-[T8370]
「……Jessicaシリーズは
すべてこの遺跡の
"テフェリーの細工箱"を
欲しがるように
洗脳されてるの。」
トレジャーハンターJ
「!?」
Jessica07_HM-[T8370]
「最終的に、
ぜーんぶこの遺跡が
おまえら欠陥品を
始末してくれる……ってワケ」
トレジャーハンターJ
「………………」
Jessica07_HM-[T8370]
「ほら、見ただろ?
あそこで
ぐっちょり潰れてた
肉塊を、さ。」
トレジャーハンターJ
「…………な……」
トレジャーハンターJ
「そんなわけない!!」
Jessica07_HM-[T8370]
「……………フゥ…」
Jessica07_HM-[T8370]
「あのさー………
おかしいと思わない?
おまえはあの研究所で
あれだけ強化されたってのに
どこに隔離されるわけでもなく
自由の身になって
その力でトレジャーハンター
なんてモノになり
自由気ままに
生きていられる…って事を、さ。」
Jessica07_HM-[T8370]
「フツー、証拠隠滅しない?」
トレジャーハンターJ
「………………」
Jessica07_HM-[T8370]
「………こんなふうに」
!
ドグァッ
ドズシャァッ
トレジャーハンターJ
「…………がはっ……」
Jessica07_HM-[T8370]
「……おっと、
無駄な抵抗はやめな。
戦闘能力はおまえの……」
Jessica07_HM-[T8370]
「Jessica05_HM-[T8370]。
おまえの3倍だからな。」
Jessica05_HM-[T8370]
「……………っ…」
Jessica07_HM-[T8370]
「ま、
私のプロトタイプでもある
おまえのこったからねぇ……
と・く・べ・つ・に
全部知ってもらおうかね。」
Jessica07_HM-[T8370]
「ま、大体察しはつくと思うけど
おまえは5人目。
そして私は7人目。
おまえがなぜ放流され
自由を謳歌できたのか?」
Jessica07_HM-[T8370]
「いわば放し飼いというやつ。
外界で生きるにあたって
どの程度障害があるか?とか
その数値の変動ってやつを
実験する対象ってワケ。」
Jessica07_HM-[T8370]
「当然、監視つきだけどね。」
Jessica05_HM-[T8370]
「……………まさか!」
Jessica07_HM-[T8370]
「そ。
たぶんそれで合ってるよ」
Jessica05_HM-[T8370]
「ケイアス………っ」
Jessica07_HM-[T8370]
「でもさー、
なんで最後
命をなげうってまで
監視対象であるモノに過ぎない
おまえを助けたのかなー……
今までそんな行動した
監視人居なかったよー?」
Jessica07_HM-[T8370]
「……意味わからないね。
職務放棄したかったのかな。
監視とかめんどくさそうだし。
おまえみたいな
精神異常者のコミュ障な戯言に
まともに付き合う事になるし。
あの仕事やめたくても
生きて逃げられないしねー」
Jessica07_HM-[T8370]
「…………この世界は。」
Jessica07_HM-[T8370]
「ま、それもこれも
全部丸ごと
意味なんてない。」
Jessica07_HM-[T8370]
「だって
あんたここで
消されるんだし?
あはははっ!
傑作ぅー!!!!」
Jessica05_HM-[T8370]
「………………」
Jessica07_HM-[T8370]
「……ねぇー、もういい?
早く帰って
タコス食いたいんだけどー」
Jessica05_HM-[T8370]
「……………るな…」
Jessica07_HM-[T8370]
「ん?なぁに?」
Jessica05_HM-[T8370]
「……………るな……っ…」
Jessica07_HM-[T8370]
「………………」
Jessica07_HM-[T8370]
「な・ぁ・に?」
Jessica05_HM-[T8370]
「ふざけるなァーッ!!!」
シュッ
Jessica05_HM-[T8370]
「私の人生は
意味なんてなくてもいい!」
Jessica05_HM-[T8370]
「でもこんな私の!!
こんなくだらない私の命を!!」
Jessica05_HM-[T8370]
「その命犠牲にしてまで
助けてくれた事を!!」
Jessica05_HM-[T8370]
「その気持ちを!!!」
Jessica05_HM-[T8370]
「意味がないだなんて
ふざけるな!!
って言ってんだ!!」
Jessica07_HM-[T8370]
「クッ………
なんなの……?
……もうっ………」
Jessica07_HM-[T8370]
「ハァ………
………でもさー…
あんたの攻撃
読めすぎてさー……」
チュインッ
Jessica07_HM-[T8370]
「!!」
Jessica05_HM-[T8370]
「………………殺す!!」
Jessica07_HM-[T8370]
「何ッ!?」
ズッ
Jessica07_HM-[T8370]
「オイ!!
私はあんたの3倍だぞ!?
3分の1風情の出来損ないが
調子こいてんじゃねーぞ!!」
Jessica05_HM-[T8370]
「…………ケイアス……」
Jessica07_HM-[T8370]
「………ヒッ……
なんなんだ
こいつの顔……ッ!?」
Jessica07_HM-[T8370]
「……原型風情が
イキがるな!!!」
ズバッ
Jessica07_HM-[T8370]
「………まだだ!
まだ終わらんよ……!!」
シュッ
Jessica05_HM-[T8370]
「今のは
機動戦士Zガンダムの登場人物
クワトロ・バジーナ大尉こと、
シャア・アズナブルの名言。
その戦争において
性能面で劣る機体に乗っても
諦めずに奮戦していた背景もあり
特に印象深い名言となっている。」
Jessica07_HM-[T8370]
「!?」
Jessica07_HM-[T8370]
「何か
わからんがくらえッ!!」
シュッ
Jessica05_HM-[T8370]
「今のは
ジョジョの奇妙な冒険
第五部のラスボスである
ディアボロの名言。
そもそも
何かよくわからない状況を
切り抜ける能力に特化してる
ディアボロのスタンド能力なのに
そのよくわからない状況で
なぜか物理でよくわからない物を
とりあえず殴ってしまうという
その行動そのものが
何かわからんがくらえと
言いたくなる迷言でもある」
ズバッ
Jessica07_HM-[T8370]
「………強い……!!
どういうことだ!?
私は3倍なんだぞ!?」
Jessica05_HM-[T8370]
「それは何?」
比較精神研究班長ネビン
「!?」
比較精神研究班長ネビン
「珍しいな………
Jessica05_HM-[T8370]が
興味を示すとは。」
Jessica05_HM-[T8370]
「いいから教えて」
比較精神研究班長ネビン
「ああ、すまん。
これは
アーティファクトといってな
古代の神々の遺産だ。
特殊な能力があるとの事だぞ」
比較精神研究班長ネビン
「ま、
私にはよくわからんがね
どう使えばいいのか
さっぱりだしな………」
比較精神研究班長ネビン
「ちなみにこれは
娘の初任給で
買ってもらったものだ。
言うなれば
私の宝物ってやつだな」
Jessica05_HM-[T8370]
「そうか………」
Jessica05_HM-[T8370]
「そういう事なんだね……」
Jessica05_HM-[T8370]
「………ネビン」
シュタッ
Jessica07_HM-[T8370]
「そこだ!!死ねィ!!!」
シュッ
キラッ
Jessica07_HM-[T8370]
「!」
や、やめ
アイアンメイデン…
( 鋼鉄の処女 )
ズブァッ
ボンッ
誰かの為に……って思えば
人は優しくもなれるし
強くもなれるってこと。
答えのない曖昧な気持ちも
理解できるようになれるって…
この世の中には
数値なんかじゃ
測れない事があるって……
でもね………ネビン………
亡くしたものは戻ってこないよ……
Was my victory
really worth the price
i had to pay?
この勝利は、
代償に見合う価値が
本当にあったのだろうか?
こんな不細工で
価値もないモノの為に……
私が、 もっと
セオリー通りに攻略していれば……
こんな事には
ならなかったのかもしれない………
自分が今まで信じてきた
この感性が、
能力が………
一番大事な時に
役に立たないってことを
思い知った………
ケイアス…………
そうだ、ルールだ………
ルールこそ絶対。
ルールがあるからこそ
人は幸せになれる……
安全に攻略できる…………
平和な生活が送れる………
大切な人を失わないで済む…
こんなつらい想いをする人を
これから増やさない為にも……
それを
ケイアスが教えてくれたんだ……
命を犠牲にして、
このくだらない私に…………
セオリーの大切さを…………
ルールの重要さを…………
法律の意味を………………
誰かの為に
何かをする事の暖かさを………
ありがとう
青銅印章交換担当官ショリン
「今日からお世話になります。
ショリン・クリストンです。
どうぞ
よろしくお願い致します。」
集会所事務員エルシーク
「…ああ、よろしく。ショリン」
集会所管理人バイロン
「ガッハッハー!!
仲間が増えるよ!
やったね!
ミーシャちゃん!」
白金印章交換担当官ミーシャ
「…………ハァ……」
青銅印章交換担当官ショリン
「今のは
ある施設に預けられた
孤独な少女が…………」
私は今でも、
その代償に見合うだけの価値が
本当にあったのかどうか?
その答えを探し続けている
NEXT
⇒男の戦い
ぽちっとしてくれたおかげで
1位にうあー
みなさんありがとなのです!