B-167b





集会所管理人バイロン
「イアフ。問題ないか?




B-378











集会所管理人イアフ
具合は良好!
 アーマンでも動けないよー




B-345










集会所管理人バイロン
「うむ。よくやったぞ。




B-375










白金印章交換担当官ミーシャ
アー………アー……

   ……アー…




B-281







集会所管理人バイロン
「………ミーシャ…







B-149












青銅印章交換担当官ショリン
「……集会所管理人バイロン。






B-153



青銅印章交換担当官ショリン
「………説明願います。


B-340











白銀印章交換担当官セブリル
右に同じ……




B-168













集会所事務員エルシーク
また、だね…………」




B-173












集会所管理人バイロン
「……だな…



B-169





集会所管理人バイロン
「……ミーシャはな。

 ロミナが襲われた時、
 まさにその現場に居て 
 惨状を目撃してしまった者だ



B-260a





集会所管理人バイロン
「幸い、怪我はなかった。

 ……身体的には、な。

 …ワシが発見した時
 アーアー…と呻いていた、
 まさにその状態が14年経った今も
 尚、続いているのだよ。


 一向に改善される節も見えぬ。




B-242a





白銀印章交換担当官セブリル
「そうなんだ………」




B-167b





集会所管理人バイロン
もう一人の子は、
 完全に心を閉ざしてしまってな。

 喋りもせず動きもせず…… 
 
 人間が当たり前に持っている
 その感情を失ってしまったのだ……



B-279








集会所管理人バイロン
「ヴェリカはこの事件に対し、
 あくまでも都訓に忠実な行為 
 果てに起こってしまった事故と処理した 

 その為、
 このギレス責任能力に問えぬとし、
 無罪放免とし野に放った。」



B-278








集会所管理人バイロン
「だがこんな卑劣で凶悪な件
 法が許しても、情が許すわけがない。

 遺族や、件を知る者が
 断固として許さなかったのだろう。

 今回の事件にあたり、
 ヴェリカはこの二人の子供たちを保護し
 その手厚いケアをヴェリカの施設で行い
 その費用もヴェリカが全額負担する事で
 遺族の怒りも次第に落ち着いていった」



B-298








集会所管理人バイロン
「その療養期間中は、
 精神のケアに徹する為に
 面会は一切行えなかった。

 これについては遺族も不満だったが
 しかしあれだけの惨状を見て
 心を壊してしまった二人の子供を思えば
 致し方ないのかと自身らを納得させた」



B-170







集会所管理人バイロン
「…その事件から数年が経過した頃、
 子供のうちの……

 とは言っても、成長し
 もう「子供」ではなかったが…

 一人が、
 精神療養施設より正式に退院する。」



B-170







集会所管理人バイロン
「遺族や、
 特に懇意にしていた者ら
 この退院を暖かく出迎えた。




B-322








白銀印章交換担当官セブリル
「おお……
 ちゃんと覚えてくれてたんだ!

    良かったなあ……」




B-171a






集会所管理人バイロン
「…しかし、変化があった。

 決定的な変化が。

 …この変化はなんだと思うかね?」




B-302







白銀印章交換担当官セブリル
「成長して…キレイになった?




B-172a






集会所管理人バイロン
「…確かに、
 見違えるほど壮麗になった。

 だが確かにその面影は残し、
 間違いなくその当人だと思えたよ。

 …しかし…………




B-153a







青銅印章交換担当官ショリン
「……人が変わってしまった?」




B-281







集会所管理人バイロン
「……記憶を失っていたんだよ。
 出迎えた者らの
 誰の顔も覚えていなかった。

 性格も活発なものから
 ネガティブなものにもなったな。」




B-340











白銀印章交換担当官セブリル
「……つまり
 その子がミーシャって事?」




B-338








集会所管理人バイロン
「まさにその通りだ。

 ミーシャは、
 数年に及ぶ精神療養の末、
 まったく違う人格で戻ってきた。



B-337









集会所管理人バイロン
「……ヴェリカ精神療養施設の言い分は
 精神的な衝撃があまりにも強すぎて
 それ以外に方法がなかった、との事だ。

 専門的知識のない我々としては
 納得する以外になかった。」



B-336







集会所管理人バイロン
「だが、こうして無事に
 戻ってきてくれたのだ。

 我々は暖かく迎え、
 ヴェリカより提供された住居へ
 送り届けた後、
 軽いパーティーを行ったよ。」



B-339









集会所管理人バイロン
ミーシャは施設より説明されていたが
 やはり記憶に無い者らに囲まれて
 少々戸惑っていたのは否めない。

 そんな中にあっても、
 良い歓迎会は開けたと思う。」



B-335










集会所管理人バイロン
ミーシャにはヴェリカより
 生活に必要な家具一式と
 多少の余裕ある生活費は
 定期的に支給されている。

 働かなくても、
 贅沢しなければ悠々自適に
 一生遊んで暮らせる。」




B-341







白銀印章交換担当官セブリル
「あんな事があったんだもんなあ……
  そのくらいは当然だよ…」




B-334











集会所管理人バイロン
「そうだな。

 それに、
 事件はまったく覚えていない。

 自分がなぜ手厚い支援を
 ヴェリカより受けているのかは、
 ヴェリカから特級庇護対象として
 選定されたからである、と
 そうした説明は受けている。」


 
B-171a






集会所管理人バイロン
ミーシャ自身よくわかってないが。

 だが特に疑問もなく
 日々を悠々と過ごしていた。」



B-172a






集会所管理人バイロン
「そして
 施設より退院した日より
 数年が経過した頃………



B-174













集会所管理人バイロン
ヴェリカ集会所で勤務したい、
 そう嘆願してきたのだよ。




B-343







白銀印章交換担当官セブリル
!!



B-153a







青銅印章交換担当官ショリン
「………………」




B-044a







集会所事務員エルシーク
「………………」




B-171












集会所管理人バイロン
「………一体どういう事なのか。

 覚えていないはずの集会所に
 働く必要もないというのに
 働くという道を選ぶ…………

 しかも、
 あれだけの事があった場所で。




B-127a






集会所事務員サラミア
「………………」




B-170













集会所管理人バイロン
「………その話を聞いた時は
 当初、果たしてどうなのか…
 率直に思ったよ。

 こうして過去の記憶を失っているのは
 記憶を留めている状態では
 正常な精神を保っていられないほど
 ズタズタだからなのではないか…

 そのまさに現場
 ヴェリカ集会所で勤務するという事は
 過去に置き去りにした記憶の片鱗
 摘み上げて見せる事にならないかと




B-304







黄金印章交換担当官アイシス
さっきみたいにね…… 




B-167












集会所管理人バイロン
「うむ…………」




B-153a







青銅印章交換担当官ショリン
「それなのに……

 なぜここで
 勤務する事を許可したのですか?

 その当時も
 ヴェリカ集会所管理人として
 貴方は勤務されていた、と
 そう記録にありましたが。」




B-158b






集会所管理人イアフ
「………………」




B-169





集会所管理人バイロン
それはな……



B-206a







集会所管理人バイロン
「……このヴェリカ集会所
 ミーシャが勤務するという事は
 何か大きな流れの兆候なのでは… 

 ワシは、
 その流れの始まり
 今まさに垣間見ているのではないか。

 ふと、そう思えてきたのだ。」




B-218





黄金印章交換担当官アイシス
「………………」




B-172a






集会所管理人バイロン
そうだろう?エルシーク。




B-044













集会所事務員エルシーク
「……そうだね。

 ミーシャがここで勤務しようと
 決断する数日前に、

 その当時の
 白金印章交換担当官
 なぜかその時期に退職したしね。

 親族の仕事の手伝いの為、
 って理由だったけど。」



B-041















集会所事務員エルシーク
ミーシャが誰かに
 誘導されたのかと考えたけど、
 そんなこともなかった。

 公職の人事の話が、
 ヴェリカの噺草に流れるとも思えない」



B-041a








集会所事務員エルシーク
「それは、
 ショリンだったらわかると思う。」




B-153a







青銅印章交換担当官ショリン
「確かに。

 内部の情報は、
 どんな小さなことであれ
 最重要機密にあたりますから。」




B-044a







集会所事務員エルシーク
ミーシャはもう
 ヴェリカの管轄下にはなかったし、
 誰かに吹き込まれたかという疑惑も
 僕が調べたところ片鱗はなかった。」



B-042a








集会所事務員エルシーク
「それに加えて、
 この集会所には以前より
 いろんな偶然が
 重なりすぎていたんだ…」



B-040a








集会所事務員エルシーク
黄金印章交換担当官アイシス。

 集会所事務員サラミア。



B-358












集会所事務員エルシーク
「君たちも、
 誰かに言われるでもなく…

 自らの意志でこの
 ヴェリカでの勤務を望んだ。




B-151











黄金印章交換担当官アイシス
「そうね」


B-130










集会所事務員サラミア
「うん」


B-386











集会所事務員エルシーク
「…そしてこの集会所
 以前にその役職に就いてた者
 君らが求職する少し前に、

 何らかの理由で
 同様に退職してるんだよ。」 




B-257







黄金印章交換担当官アイシス
「………………」




B-129










集会所事務員サラミア
「………………」




B-387










集会所事務員エルシーク
「それに、
 どこで勤務するという要望もなく
 ここでの勤務に至ったわけだし。」
 


B-389












集会所事務員エルシーク
「そうしてミーシャも、
 この集会所に勤務し始めた。

 君らとの違いは、
 この集会所を希望した点だけど。

 これは記憶を失おうと尚
 ミーシャに宿る想い、
 それと因果を感じた……」



B-388









集会所事務員エルシーク
「でも当然、最初は心配したよ。
 不安で仕方なかった。

 時こそ10数年前だけど
 場はまさにここだ。

 ふとしたきっかけで
 思い出してしまうんじゃないか…」



B-040a








集会所事務員エルシーク
「でも、
 ミーシャが居てくれるこの集会所。

 何だろうね……

 何とも感慨深いものがあったよ。
 僕はとても嬉しく思ってる…




B-258







集会所管理人バイロン
「………そうだな。




B-342








白銀印章交換担当官セブリル
えーっと………

 オレあんま頭よくねーから
 よくわからないんだけどさ…」


B-343







白銀印章交換担当官セブリル
「つまり、
 ここにいる人間は、
 あの事件と何らかの
 関わりがある……ってコト?



B-289






黄金印章交換担当官アイシス
「……そうね。

 ミーシャとは、
 アルン大陸の、
 とある街で知り合ったわ。

 その街は、
 アルレマンシアから追放された
 ハイエルフが流れ着く街のひとつ。

 まったく居なかったハイエルフ
 じょじょに増えていったのは
 今でも覚えている。」



B-304







黄金印章交換担当官アイシス
「最初は
 やっぱ違和感あったけどねー…

秩序の権化、 
審判の代行者、
無慈悲な神の化身、


 あらゆる通り名のあるハイエルフ。
 そのどれもが良い印象はないわ。

 正直、怖かったけど
 実際のハイエルフはすごく聡明
 気品溢れる立ち振る舞いと
 その流麗な容姿には
 いつしか羨望と尊敬の対象として
 見る者も多くなっていくに至った。




B-380










黄金印章交換担当官アイシス
「そんな私もその一人ね。ふふ



B-370









黄金印章交換担当官アイシス
「あの時のミーシャ、
 ほんっとアルボレア人形みたいで

 私もミーシャも子供だったけど
 私はミーシャ美しさ
 すごく惹かれてたかもしれない。

 それからミーシャと仲良くなるのも
 そう長い時間はかからなかったの。

 それからは本当に、
 いつでも一緒にいてよく遊んでたわ」



B-371








黄金印章交換担当官アイシス
ミーシャとその親が
ヴェリカに移り住むと
決まるまでは、ね




B-373







黄金印章交換担当官アイシス
「それからたまに親がヴェリカ
 交易と買出しに行く時があって、

 それに付いていって
 ミーシャに会いに行ったものよ。」



B-290











黄金印章交換担当官アイシス
「………そう、

 この集会所の一角 でよく遊んだわ」



B-290a



黄金印章交換担当官アイシス
「そこでよく出される
 エルヴンワッフルが、ね。

 本当に、おいしかった………



B-291











黄金印章交換担当官アイシス
ほん、とう、っに………っ…



B-153a







青銅印章交換担当官ショリン
「………つまり…

 そのアルン大陸のとある街は…」



B-153a







青銅印章交換担当官ショリン
ロミナが流れ着いた街と同じで、
 貴方はその街で、
 幼少期のミーシャ
 集会所勤務する前のロミナ
 実際に関わりを持っていた、と?



B-371








黄金印章交換担当官アイシス
うん……

 でも、あんな事になるだなんて…



B-341







白銀印章交換担当官セブリル
「………そっか…
 きっついだろうな……」



B-305














B-306









白銀印章交換担当官セブリル
「…なあ、アイシス。
 オレたち仲間だろ?

 …つらい時は
 いつでもいいからさ。
 めっちゃ付き合うぜ。



B-304







黄金印章交換担当官アイシス
「……ありがとう…………



B-153a







青銅印章交換担当官ショリン
「……となるとサラミア
 一体どんな関係があるのでしょう?

 この場に居る者は
 必ず何かしらの関係がある、
 との事ですよね?」




B-128a





集会所事務員サラミア
「………………」



B-127a






集会所事務員サラミア
「私はヴェリカに住んでる。
 今も昔もね。

 でも親は私を施設に預けて
 居なくなってしまったわ。

 でも施設は大きい人ばかりで
 友達らしい友達も居なくて。」



B-130










集会所事務員サラミア
「それからいつしか集会所
 子供が集まってるという噂を聞いて、
 ヴェリカ集会所に行ってみた。

 そうしたらすごく賑やかで。

 いつしかヴェリカ集会所へ行って
 遊ぶ事が日課になったの。」



B-127












集会所事務員サラミア
「それからも集会所で会うたびに
 よく遊んだりお話をした。

 そこでよく食べた
 エルヴンワッフルがおいしかった。

 今でも鮮明に覚えてる。」



B-225







集会所事務員サラミア
「その集会所に集まる
 一人の子特に仲良くなったわ。

 ………すごく楽しかった。
 あんな事、今までなかったもの。



B-233








集会所事務員サラミア
「……その子は、
 今でも大切な友達。

今までも。

これからも。

ずっと。




B-218





黄金印章交換担当官アイシス
「………………」




B-223











集会所事務員サラミア
「それから、
 あの事件があって……

 私は、ある矯正施設
あらゆる端末操作技術と
仮想言語の論理解析と構築、
そして能力の限界を引き上げる
特化教育を叩き込まれてたわ。




B-129










集会所事務員サラミア
すごくつらかった。

 つらかったけど……
 それすらもよくわからないまま
 私は極限まで強化されたの。



B-131














集会所事務員サラミア
「その結果が、今の私。



B-227a








B-128












集会所事務員サラミア
「…………これでいい?」




B-153a







青銅印章交換担当官ショリン
「…………ええ。

 ありがとう、サラミア。



B-246















B-247









白銀印章交換担当官セブリル
「………………」


B-248






白銀印章交換担当官セブリル
そういう事だったのか……… 




B-170







集会所管理人バイロン
「ワシはここ、
 集会所管理人として勤めていた。

 そしてどのように
 あの事件に関わったかといえば、
 以前説明した通りだ。 




B-387










集会所事務員エルシーク
「僕もここに勤めていた。
 あの事件は忘れられないよ……




B-393










集会所管理人イアフ
「オイラもよく
 ここに来て遊んでたからなー

 それに、ロミナには
 一生忘れられない恩義があるんだ




B-346








集会所管理人バイロン
「……皆、あの事件によって
 残された傷跡を
 どうにかして癒そうとしている。

 そして、
 なぜこうして集ったのか…。 」



B-339









集会所管理人バイロン
「ワシはそれを、
 集うべくして集ったのだ、と
 結論づけたのだ。



B-336







集会所管理人バイロン
「この偶然の重なり。
 偶然も重なれば必然となる…

 ワシは、
 こうした必然は 
 必ず意味あるものであると

 そう信じているのだ。



B-394










集会所管理人バイロン
「そう…………」





B-395












集会所管理人バイロン
「それは運命なのだと。」






B-153a







青銅印章交換担当官ショリン
「しかし……
 アスミンどう関係あるのですか?

 れんこんすこんぶ探す依頼 に、
 何の意味が繋がるのでしょうか?



B-153a







青銅印章交換担当官ショリン
「そもそも、
 れんこんすこんぶって
 一体なんですか?

私は今まで生きてきた中で
このようなモノは一度たりとも
聞いた事も見た事もありません。




B-334











集会所管理人バイロン
ワシにも見当つかん………

 それについては
 ここに居る皆も同意見だろう。

 それは
 会議チャットにて確認済だ。




B-149












青銅印章交換担当官ショリン
見当もつかない!?
 それは一体どういう了見でしょう?

 まったく意味のわからない
 そんな依頼をしてきた相手を、

規則に反して
無料で許可し
依頼を貼り付けた、


 とでもいうのですか!?




B-334a






集会所管理人バイロン
「………………」



B-390a











集会所事務員エルシーク
「………………」




B-397












集会所管理人バイロン
ショリン。

 君は気がつかなかったのか?




B-153a







青銅印章交換担当官ショリン
何がですか?




B-399










集会所管理人バイロン
アスミンが、
 牛丼が好きだと話していた事を。 




B-153a







青銅印章交換担当官ショリン
「ええ、話していましたが……」



B-398










集会所管理人バイロン
誰と話していたと思うかね?




B-153a







青銅印章交換担当官ショリン
エルシークでしょう?

 声を出してはいませんでしたが、
 うなずいたりしていましたよね?




B-399a





集会所事務員エルシーク
「………いいや、それは違う。




B-153a







青銅印章交換担当官ショリン
「……と言いますと?




B-399a





集会所管理人バイロン
「なるほど、
 気づいてはいなかったのか。



B-397a






集会所管理人バイロン
「では、セブリルは?



B-343







白銀印章交換担当官セブリル
「いやー、誰かと喋るように
 独り言言う子だと思ってたけど……




B-346








集会所管理人バイロン
「………そうか。



B-345










集会所管理人バイロン
「実はな……」




B-396a











B-394










集会所管理人バイロン
ロミナは居るのだよ。



B-401













集会所管理人バイロン
14年前のあの日から
 今もこのヴェリカ集会所
 ヴァルキオン連合報酬担当官の位置に

 毎日ずっと出勤し続けているのだ…




B-153



青銅印章交換担当官ショリン
!!




B-301










白銀印章交換担当官セブリル
へぅ!?




B-376









白金印章交換担当官ミーシャ
アー……アー…

    ……アー………アー…




B-101a












集会所管理人バイロン
「あのアスミンは、

 そ こ に 居 る ロ ミ ナ と

 間違いなく会話をしていたのだ。



B-298








集会所管理人バイロン
「ワシらは何度も
 ロミナと会話を試みようとした。

 だが無理だった。
 ワシには存在すら感じる事はできぬ…

 他の者も同様だ。
 何ひとつ感じ取る事はできぬ……

 あれほどまでに、
 皆が強い想いを持っている相手なのに、
 その雰囲気すら感じ取る事はできぬ。」



B-172












集会所管理人バイロン
「ただ一人、
 エルシークを除いて、な。」




B-314










B-389












集会所事務員エルシーク
「………でも、
 14年あまりの年月と共に

 じょじょに
 薄らいでいくのを感じるんだ…



B-387










集会所事務員エルシーク
想いの強さ。

 それが、
 現世に在らぬ見えざるモノを
 現世に繋ぎ止めている唯一の楔。

 それだけがすべてなんだ。



B-386











集会所事務員エルシーク
森の民であるエルフは、
 その見えざるモノを
 認識する能力に秀でていた。

 それであらゆる災いから身を守り、
 時に安全な地へと住居を変え、
 未然に被害にあわないようにと、
 そうして無慈悲で厳しい大自然
 生き永らえる事ができていた。
 時にその大自然の無慈悲さ
 外敵から守る矛としたり、ね。



B-389












集会所事務員エルシーク
「そのエルフを祖先に持つ
 我らがハイエルフは、
 生まれながらにして
 その力を受け継いでいた。

 だけど、
 数千万年という
 気の遠くなるような歴史の年月は、
 ハイエルフからその能力を
 次第に奪い取っていく……



B-390a











集会所事務員エルシーク
「それでも、
 ハイエルフの中には
 エルフの能力特に強く継承する、

 そんな古代種に近しい
 ハイエルフも稀に存在する」



B-391











集会所事務員エルシーク
「そのハイエルフ……

 ハイエルフでありながらも、
 エルフ能力を強く持つ者。

 それを現代のハイエルフたち
 尊敬と羨望の念をこめ、
 こう呼ぶようになった。」



B-110














集会所事務員エルシーク
ディバインエルフ、とね。」



B-116













集会所事務員エルシーク
「僕はそのディバインエルフさ。

 だから、
 ロミナの想いに触れる事が出来る。」



B-392









集会所事務員エルシーク
「無論、その想いも弱まれば
 より高いエルフ能力も求められるし、
 より高い集中も必要になるけどね。」



B-388









集会所事務員エルシーク
「だから、わかるんだよ。

 日に日に、
 弱まっていっているのが…



B-386a







集会所事務員エルシーク
触れて聴いたその想いは、
 ハイエルフ伝統
 成人の儀の話だった。」



B-111a







集会所事務員エルシーク
ハイエルフには伝統的な儀式がある。
 それを乗り越える事によって、
 ハイエルフとしての力も勿論の事、
 成人したと認められ
 一人前となった証にもなる。」



B-179











集会所事務員エルシーク
ロミナはそれを強く気にしていてね。

 今こうして
 想いのみの存在となっても
 それを遺恨とし続けている。



B-168













集会所事務員エルシーク
「その儀式とは、
 唯一無二のココロの絆を得る事。

 ココロから信頼できる者と
 これからも共の時と場を共有する。
 そんな誓いを形式ではなく
 本当にココロの底から確信する事だ。

 古代より伝わる儀式…
 これを終えないと、
 力が不安定になって暴走したり 
 まったく力を引き出せなかったり
 大自然の摂理から外れたり、 
 無視できない弊害があるんだよ。



B-044a







集会所事務員エルシーク
秩序に人情はまったく介さない。
 人としての暖かい気持ちや、
 大切な心の結びつき、
 信頼
といったものは何もない。

 ハイエルフ秩序の種族。
 血も涙もない規律の化身。

 だからこそ、
 この儀式は必要なのだ、と…



B-116a




集会所事務員エルシーク
「少なくとも…… 
 僕はそう思っている。




B-312










白銀印章交換担当官セブリル
「そっか……

 そんな力をもってても
 見えなくなってきたロミナ
 アスミンバッチリ見えて
 会話もできてた…………




B-290











黄金印章交換担当官アイシス
「………………」



B-153a







青銅印章交換担当官ショリン
「……集会所管理人バイロン。



B-153



青銅印章交換担当官ショリン
「………それが、
 真なる理由なのですか?」







B-170













集会所管理人バイロン
「…そうだ。

この時期をもってして
この集会所においての
各々の点となる想い、因果……

アスミンは、
もしかしたらそれを結びつけ
線と織り成し
我々の悲願という衣を
繕い叶えてくれるのでは…と、

そんな存在のように
思えてならなかったのだ。




B-167












集会所管理人バイロン
れんこんすこんぶ
 まったく見当もつかないが……

 だが、
 そのすべては
 成るべくして成り、
 運命の未来へと集約していく…」



B-169













集会所管理人バイロン
「そういう事なのではないか?と
 ワシはそう確信しておるよ。」




B-153a







青銅印章交換担当官ショリン
なるほど………






B-149












青銅印章交換担当官ショリン
貴方の根拠、把握致しました。












NEXT
⇒アスミンと1つの可能性なのです~ 



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