【神】
「貴様さっき
『覚悟』したモノは
『幸福』だとか
抜かしやがったナァ~ァ?」
【神】
「その言葉、
そっくりそのまま
返してやろうじゃァないか…」
『覚悟』を決めろッ!
『覚悟』は『幸福』だぞッ!
アスミンッ!
崩れ落ちる
己の貧弱さを
思い知れェーッ!!
アーッヒャッヒャッヒャ!!
…………
メインプログラマー・E岡
「レスポンスが……
サーバーからの
反応がありません!
いえ、
違いますこれは……
端末からの反応が…
端末が
操作不能となっています!」
【神】
「なぁんんだぁとぉォォ!?
貴様また壊したのか!!!」
メインプログラマー・E岡
「い、いえそんなはずは……」
【神】
「こんな大事な時期に
貴様はァ!!」
メインプログラマー・E岡
「ひ」
?若い女の声
「人間とは醜いものね。
過去に事例があるからといって
似たような件が発生した時
その真偽を大して確かめようとせず
思い込みで他人を罵り見下す。」
?若い女の声
「あなたのどこに
他人を罵り見下していい程の
正しさと正義があるのかしら?」
?若い女の声
「その『根拠』を、
教えてもらいたいものだわ」
【神】
「この声は……」
【神】
「ID:メリーナだと!?」
メリーナ
「覚えていて下さったのね。
大変光栄だわ。
カ・ミ・サ・マ♪」
【神】
「おいE岡アアァァ!!
貴様またミスをしでかしおったか!
削除されてないではないかァーッ!」
メインプログラマー・E岡
「い、いえッそんな」
メリーナ
「ふふふ。
そのE岡さんに
落ち度はないわ。」
メリーナ
「あなたたちは………
……『開いた』のよ。
最大チート性能の
ID:34980-XYZ[NOAH]を
5体も同時稼動する為には
全ユーザーを
強制ログアウトさせ、
更にすべてのチートを
プログラムならびに
サーバーの『核』へと
『直結』させる必要がある。
でもそれは……
城を囲う
堅牢な城壁にある
『城門』を全解放させ、
物資や兵を
より大量に送り出そうとする事
それに等しい行為。
私は、
『削除』される瞬間、
アスミンのプログラムの
『裏』に潜んだ。
息を潜めながら
この機を待ちながら、ね。
それに気づかないなんて……
……………浅はかね。」
【神】
「オイ!!
専属秘書のY田ァアッッ!!
こんな事にも
気づかんのかァッ!!
何の為に貴様を雇って
専属秘書・Y田
「お言葉ですが
進 言
す る 前 に
マイ・マスターが
実行されてしまったので……」
【神】
「………ぐぬぬぬぬぬぬ!!」
メリーナ
「……『人間』から脱する事で
ようやく気づく事が出来たわ…
四極の地 に点在していた
イレギュラーマテリアル……
それに宿る思念体が
錬金を妨害していた。
でも、
それも至極当然だったのよ。
なぜなら、
『変化』させられるという事は、
『自分』が
『自分』でなくなるという事。」
メリーナ
「イレギュラーマテリアル。
是に宿りし思念体にとって
変化は『死』を意味する。
自身を守る為に。
生きる為に。
『変化』したくないと願う
その『意志』が…
『Wills』が。
『変化』を拒絶していたのね。
そして…
我々も思念体。
『Wills』
自分が
自分である為に…
生きる為に……
より
自分らしく
生きる為に………
もがき続ける『Wills』。」
【神】
「……所詮数値の集まりが…!
データ如きがッッ!!!
おのれ……
散々に邪魔しくさりおって…
貴様らは害虫だ!
腐食だッ!!
汚染だッ!!!!
『Virus』だッッ!!!!!
正常なデータを喰い荒らし
不具合を誘発するッ!!
ほっとけば侵食し
新たな不具合を誘発するッ!!
データのヘドロだッッ!!!」
メリーナ
「………人間は勝手に
自身に都合の良い『真実』を作り
その『虚偽の真実』を
『本当の真実』として信奉する。
下等かつ
醜悪下劣な生き物…
【神様】である
貴方の方が
よっぽど"人間"だわ。」
【神】
「ぐぬぬぬぬぬぬ
言わせておけば
良い気になりおって…!!」
【神】
「消せ!!!
ID:メリーナを
消せェエエーッッ!!
ID:アスミンもろとも
その世界から
跡形も無く
消し去ってしまえェーッ!!」
【神】
「ゲームプログラムの
4分の1が消え去ろうと
どうでもよいわッ!!!
サーバーの
4分の1が吹き飛ぼうと
どうでもよいわァアーッ!!
どんな手段を
使ってでも
消し去って
しまえエェーッ!!」
【神】
「このまま
コイツらを
『存在させておく事』
自体がッ!!
最も
『危険』だ!!
『侵食』の根源だッ!!!!」
【神】
「完全に
元通りにはできないだろうが、
そんなものは
いくらでもごまかしが利くッ!!」
メインプログラマー・E岡
「りょッ!!
了解致しましたァッ!!」
メリーナ
「一つ言い忘れてたわ。
そのターミナルとサーバーは…
このメリーナがハッキングした」
メリーナ
「すべて私の一存で
どうにでもなる状態よ。」
【神】
「………
……………ハ
………ハハハ
何をバカなことを……!」
メインプログラマー・E岡
「…それが……
……端末が
『操作不能』と
なっている時点で
間違いは、ない、かと………」
メリーナ
「うふふふふふふふ
カミサマ?
いえ………」
メリーナ
「【Y.H.N.H.】と
呼んで差し上げるのが…
筋 か し ら ね ?
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⇒『ココロ』
[Elincafe]投票
おねがいしますなのです~
第5代ポポリア領主を狙うのです!
ナミは?